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別れの流星群
別れが来て みなは笑顔を絶やさず 握りしめた手を離す時が来たのを知る 手を振っていたのはあの子の面影? それとも仲間たちの蜃気楼? それすらも知らないまま時が過ぎて 想い出は置き去りにされていく 僕らに残されたのはあと何時間? 何十年? それともあと何秒? そんな物思いにとらわれながら 静かに夜空へ淡い涙が横切る 僕らが感じていたのはたしかなもの 色褪せないもの そして決して失われないもの そんな願いでさえも嘲笑うかのように 偽りのジョーカーは空を仰ぎ見ている 別れが来て みなの笑顔が絶えることなく 雪景色が手のぬくもりで溶かされた時 流星群のさくらが君の横顔に舞い落ちる 僕らの記憶も想い出も すべて抱きしめるかのように 流星群のさくらが いつまでも 君の横顔に舞い落ちる
別れの流星群 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1086.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-28
コメント日時 2019-03-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
横顔は後ろ姿を見せる直前であって、それに流星群のようにさくらが舞い落ちている、(解釈がガバガバですみません)流星群のさくらというのは皆の視線なのかなとも思いました! 多分stereotypeさんの思い描く世界とは違うかもしれませんが、いろいろな解釈があるということで、大目に見てください!笑 いいなあ〜
0せいろんさん、コメントありがとうございます! そうですね。横顔は後ろ姿を見せる直前、別れの一歩手前の瞬間であり、その解釈は間違っていないと思います。あと最も憂いが滲みやすいのが、横顔という僕の考え方もあります。この詩は職場のまだ若い先輩女性が退職するにあたって書いたもので、あの別れの瞬間の気持ち良さ、健やかさを表現しようとしています。だからこそ平易であったり、詩として聞き馴染みがあったり、凡庸にも取られかねる表現をあえて使っています。それもあの別れの美しい瞬間を形にして残しておくため。その点ではとても成功したし、満足行く出来映えになったと思います。一つ後悔したのがタイトルを「さよならの流星群」にすればよかったということ。それだけが心残りです。何れにせよ好印象を強く持っていただけたようで幸いです。ありがとうございました。
0なるほど!あえて聞き馴染みのある言葉を選んでいらっしゃるなんて、余裕があるんだなあと、惚れ惚れですよ!笑 とても爽やかな表現が続く中、ジョーカーが出てくるのはstereotypeさんの味であり良さだと感じました!
0沙一さん、コメントありがとうございます! 僕らしいSF的な世界観ですか。僕の作風もある程度確立、定着してきたようで嬉しいです。流星群を隕石かミサイルの襲来と捉えるなら、この詩はまさに世界の破滅的様相の詩になりますね。そんな中美しく、君の横顔にさよならのさくらが舞い落ちるだなんて最高じゃないですか。新しい解釈で彩りを加えていただきありがとうございます。
0小林素顔さん、コメントありがとうございます! なぜ詳細な具体例、描写がなければ「別れの瞬間の気持ち良さ、健やかさ」が伝わりづらいのか分かりかねますが、ぼんやりとした抽象論、抽象的描写でも充分にそういう心地よさは伝わるものだと僕は個人的には解釈しています。絶え間ない笑顔の中、あと残された時間をどれくらいか噛み締めながら、流星群のさくらが別れの対象である君に舞い落ちる。なかなかに素敵じゃないですか。小林さんのポストポエム論をツイッターで拝見していますが、その思考の過程で表現の幅を狭めることを人に求めていないかと懸念さえしました。この詩はこれでいいんです。具体性も詳細もいらない。ひたすら心地よさの外輪へ、見る人、読む人が自らの境遇に照らし合わせて、触れる。そういう詩なんです。悪くないんじゃないでしょうか。
0せいろんさん、今一度コメントありがとうございます! ジョーカーの一節は実は迷ったところなんですよ。でも裏か表かわからない、白か黒かわからないジョーカーが、別れの際に嘲笑うようにするしかないというのはなかなかに倒錯的で素敵なんではないでしょうか。
0了解しました。ではツイッターにて。機会があれば。
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