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生活
幽体に近い、 この体は、声は。 朝の活力を求める、 枯葉の滴を原因として。 たかぶる、 闇夜激しく 愛しあった 夜と曙は。 ミルクの中から 熱を帯びてくる、 コップはとうに下げられてしまって、 天使の翼は本当は汚い。 あちらこちらを飛んでいるので。 というのを、 視ている目は 路傍に置かれており、 花を愛している。 花に、毎日、ラヴレターを 書くほどに。 すべての音を消して、 アールグレイティーに神経を注ぐ。 神経は弛緩していたのだが、 張りつめる。 動悸がする、 薬を服す。 飲んだ薬は天上で回収される、 それもきれいなものではない。 朝焼けがきれいだ、 旅人もきれいだ、 これを憧れというのでしょう。 どこへもいけないものになってしまって 旅は こころの中。 嗚呼、背骨より天へ逃げる諸々の感情たち。
生活 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1035.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-01
コメント日時 2019-02-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
朝のひと時、お茶をしている。飲んだ薬、天井で回収される。 「朝焼けがきれいだ、 旅人もきれいだ、 これを憧れというのでしょう。 どこへもいけないものになってしまって 旅は こころの中。」 ここがただの感慨ではなくて、詩的宣言のように思えて、屹立していると思いました。
0言葉が繊細ですね。
0独特の語りのリズムが面白かったです。 言葉を区切る、ところで、ひと段落が付くように見えて、ふっとずれる。 日常生活の中で、「天使の翼は本当は汚い。」と気づいた瞬間の微妙さ。 花にそそぐ視線、音を消して、という集中の仕方を意識する細やかさが良いと思いました。
0日常の生活のなかに確かな詩情と書き手の息遣いが寄り添い、それが自然なことであると感じられる。こんな繊細なタッチなのに、読み終えてから歩いた道を確かめるように読み返してしまう。素晴らしいと思います。
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