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幽霊
去ってゆくのはいつもあなた 私ではない。無数のあなた。幽霊になったあなたたち。これは私の被害者気取りのエクリチュール。 星をみるためにベランダに出た。うつくしいだけの交信を繰り返す星々に思わずチェキのシャッターを押す。ぴかんとシャッターが切られた。こういうとき、あなたたちとの間に降りたシャッターを思い出す。自由な連想。 そこに「何か」が映る前に、部屋に戻り、カメラから吐き出された それをゴミ箱に押しやった。全く意味のない行為だった。馬鹿だねえ、おまえ。意識の隅で烟っていた 懐かしい声がした。思わず後ろを振り返る。声がしたはずなのに誰の姿もそこにはなく、私はやはりひとりなのだった。
幽霊 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1059.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2019-01-23
コメント日時 2019-01-23
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
幽霊で何を連想して読むかですね。私は勝手にですが、祖母の優しい声が聞こえたのかなと考えています。
0環希 帆乃未さま 豊かな解釈をありがとうございます。そのような読みももちろんあると思います。コメントありがとうございました。
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