別枠表示
消化器の裏
コケまみれを払ったら夢が汚れた ぷしゅ ごー が 耳で回る部屋 社会の敵でもなく 社会の悪でもなく 空気の 僕はプルトニウムで 人間辞めてしまいたいな 缶コーヒーに脳みそを移植すれば そいつは生き物になるのだろう バラバラと散らばる砂 埃 声 が 星々に見えた 何故か楽しげな 今見えている夜空の貴方は 今も生きているのかい? 何千光年超えて 折角ここまで来たのだから ざら ざら 皮膚を撫でたら 薄皮一枚に守られた 僕がいた リボルバーを回してたまたま 受精しただけの 僕だった ひとりの小グモは消化器の裏 休憩所のドリンクの外 窓ガラスに指紋を ぺた と生まれた意味を押し付け ギ 蠢き出す 僕は 灰皿の中 ドアを開けたんだ ぷしゅ。 ぷしゅ。 がん。 がん。 命がぼやける 命が 命がぼやける 命がある ぼやける にごり 呑む いのち 話し声と妄想で夢が汚れた 鳥の 花びらの 街はまだ穏やか 社会のどこでもなく 社会の何処にもない 僕は 僕は プルトニウムで人間 辞めてしまいたいな きっと
消化器の裏 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1391.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 14
作成日時 2019-01-10
コメント日時 2019-01-21
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 14 | 14 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 14 | 14 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
どれだけ読んでも正確に捉えられないのだろうと思うのですが、読んでしまうのはテンポの良さ、と漂う哀しさの感覚に刺激されるからでしょうか。人間辞めてしまいたいな、という詩句に哀しさを感じました。最終連を読みながら鳥の花びらの街はまだ穏やか、という言葉が人間と自然の境い目なんてあるのかな?という疑問になり、プルトニウムという人間の技術によって作られたイメージに人間の不自然さも感じて複雑な思いです。とりとめない感想ですみませんが、気になる詩だったのでコメントしました。
0たくさんの要素が出てきています。悲しい感情があります。
0帆場さん、ありがとうございます。 プルトニウムという人工の物質によって、ただ死にたいだけでなく人間を辞めたい、とする主人公をテーマにしてみました。気になった詩とのお言葉、嬉しく思います。コメントくださりありがとうございました。
0オオサカダニケさん、コメントありがとうございます。 各文章が無駄にならないよう、色々チャレンジしてみました。悲しい感情ですね、主人公は人間を辞めたいというほど悲しい感情に陥っていますが、結局辞めたいだけで扉の向こうに一歩進みます。その意味では、悲しいだけでない主人公像もあるようにも思います。コメントありがとうございました、励みになります。
0缶コーヒー~ プルトニウムで~ 通じる所が有って要するに内面にあるエネルギー量の事を私は感じとりました。 抽象的な作風ですね。
0つきみさん、ありがとうございます。 抽象的な作品を好みますので、今作もその色がかなり出たかなとは思っています。エネルギーですか、確かに作中にはエネルギーがありますが、外部のエネルギーでしょうか。主人公はその外部のエネルギーに焼き尽くされたいと願う弱い生き物なのですね。コメントありがとうございました。
0連から次の連の冒頭にいい意味で飛んでいるところがいいと思いました。第一連と最終連の末行が対応している点もさすがだなと感じました。
0かなぶきさん、ありがとうございます。そう言われればかなり飛んでるな、と感じますね 笑 実は最終連は末行だけでなく、全てが第一連目に対応しています。さすがなど、とんでもございません。がお褒めの言葉を頂くとニヤニヤしてしまう、そんな私です。コメントありがとうございました、がんばります。
0拝読しました. 第1連と最後の連の「僕はプルトニウムで 人間やめてしまいたいな」というフレーズが強く印象に残りました. 個人的には第4連が好きです.「死とSEX」をモチーフにしていた,初期のスピッツの匂いを感じます.
0鈴木歯車さん、コメントありがとうございます。 プルトニウムのインパクトは個人的にもお気に入りなところです。4連目はまさしく性的なイメージですね。 そもそも僕が詩に興味を持ったのもスピッツの歌詞からなので、影響は多分にあると思っています。恐らくそういう方はそこそこいらっしゃるように思っていますが、かといって皆が皆同じような作品になるのでなくそれぞれ個性があるのも面白いところだと感じています。
0