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今日の豊穣
白い線が地面に落ち それは地面ににじみ広がる 牛の乳がこらえきれず こぼれ出す 糞のある地面に差別なく落ち 白と茶が広がる 搾乳パーラーの黒ゴムマットに 牛舎にいる時から こぼれ落ちる 牛は糞と乳が混ざっても 気にしない 尿も混ざり 余計汚れる 牛は何も気にしない 搾乳前に消毒剤 黄色く地面を汚し 搾乳後に消毒液 紫色に地面を汚す 抗生物質で青い乳も出す 牛はなおも気にしない 搾乳パーラーに 黒と白と茶と黄と紫と青に尿が混ざる 太古の地に乳と蜜が流れる地があった 今は乳と糞と尿と消毒剤と液が流れる 水に流し清める 今日の豊穣 何か満足する日々
今日の豊穣 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1159.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-01-09
コメント日時 2019-01-13
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
語彙が豊富で文脈の統一、その整然さは作者の感性のなせるわざです
0「搾乳パーラー」というものを知らないのであまりイメージが広がりませんでしたが、人間が自然に対して罪を犯している様を描いているのかなと思いました。
0独特の舞台と雰囲気に惹かれました。ぼくたちが生きている背景の舞台裏(羽田さんにとっては日常)を覗き見るような。その日常が豊かな彩色と太古と現代を思いながら描かれていて、面白く読ませていただきました。子どもの頃に田舎で牛舎に侵入して遊んだ記憶を思い出しました。
0オオサカダニケさん、こんにちは。 4年前位に書いた詩ですが、上手くまとめることができた詩です。 評価していただき、ありがたいです。 alice1017さん、こんにちは。 以前勤めていた牧場では、搾乳の際に牛舎内の牛を搾乳パーラーと呼ばれる部屋に移動させていたのです。 そこには搾乳の機械が合計16台あって、16頭ずつ牛乳を搾っていました。 その光景を描いた詩になります。 人間が自然に対して罪を犯している、とは新しい視点ですね。 自然の存在である牛を人間が好きなようにしている、ということでしょうか? そう読めなくはないですね。 帆場蔵人さん、こんにちは。 確かに酪農関係者以外には完全に舞台裏ですね。 毎日このような光景を目にしていました。 色彩は豊かです。汚いですけど。
0汚いと言われ物って堆肥として植物をそだてるのを感じました。
0つきみさん、こんにちは。 確かに牛糞は、堆肥になりますね。 膨大な量が出るので牛が農業を支えている、という話を聞いたことがあります。 今はやり方の違う牧場ですが、大体こんな感じで働いております。
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