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あの日から君のことが頭から離れないんだ
去年の今頃、僕と君は学習塾にいた 君は受験生 僕はアルバイトの塾講師 君は僕を慕ってくれた 勉強に関わらず、いろんなことを相談してくれたね 頼りない僕を1人の大人として頼ってくれた そして、君はいつもにっこり笑っていた 辛いとき 苦しいとき 挫けそうなとき そんなとき、僕は君の笑顔に支えられていたんだよ あるとき、僕は気づいてしまったんだ 自身の心が君の笑顔を求めているって 僕はそんな気持ちを押し殺しそうと必死だった 君と会うのもあと数ヶ月 そしたら君は晴れて高校生だ 僕と君の距離はずっと遠のくだろう そしたら、きっとこんな気持ちなんて忘れてしまうさ 今年の夏には久しぶりの再会をしたね あの時は本当に驚いたよ 最寄りの駅で降りたら、後ろから名前を呼ばれたんだもの それから、夕暮れ時を一緒に歩いて帰ったね 今でも覚えているよ 君は幸せそうに彼氏の話を聞かせてくれた あのときの君は本当に眩しかった 幸いなことに僕の心も先生に戻っていた だから、心の底から君を祝福できた 今年の冬、突然君から連絡が来た 彼氏と別れちゃいましたって おかしな絵文字なんて使ってるからすぐに分かったよ 君が本当につらいってこと あの時、僕は夜道をふらふら帰宅してた 君からの連絡に気づいた時には自然と電話を掛けてた 心配で仕方がなかったんだ 案の定、君の第一声は涙声だった 不満や思い出をたくさん吐き出したね 世間話もいっぱいした そうやって君の心が少しでも紛れるのなら 寒い夜風なんてへっちゃらだった ただ、僕の心に引っかかることが少しだけあった 君は自分を年上好きだって言ったね でも、彼氏も同い年 学校の先輩を勧めても興味がないって言ったじゃないか 中学のときも、先輩を好きだったなんて聞いたことないし それに大学生になったら僕と旅行をしてみたいとも言ってたね 僕は全く構わないけど、無用心すぎないかい 僕の悪い癖だ そんな風についつい深読みしすぎてしまう だから、せっかく先生に戻った僕の心は また、ぐらぐらしちゃってる ああ、どうしよう あの日から君のことが頭から離れないんだ
あの日から君のことが頭から離れないんだ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1002.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-12-21
コメント日時 2018-12-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
純真な心の語り手が、決して邪心に走らない、それも自然に、関係がなくならないのですが、 幸せを応援したくなるような気になりました。ビューティフル!頑張れ!
0黒髪に同意ファイト!
0(;´・ω・)黒髪さん呼捨て失礼しました。申し訳ございません。
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