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講義室
生態の静けさのまま 初めて髭を剃った朝を思い出した 今は大学の講義室 ここにいるのは今日と昨日と 一昨日ぐらいまでの僕 それ以前の僕は 中学の小さな教室に 座っている 小さいくせに大人びたやつが 「どいつもこいつも」と言った 僕は「ほんとにな」と言ったが 別にどいつもこいつもとは思っていなかった 僕は歳をとっても 白髪が増えても動けなくなっても ずっとこの講義室に座っているだろう そして死にゆく前に 座っているのは 多分あの教室の方だろう
講義室 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 961.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-12-05
コメント日時 2018-12-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この感覚っては割と誰もが一度は思うことだろうよ。昔の自分は昔の場所に今もいるっての。 それをどう表すかだよね。この詩は感覚の説明としてはつつがなく行えている。あとはそれ以降の、いかに説明をエモく行うかの段階だ。
0拝見しました。 注目したのは「初めて髭を剃った」部分です。なぜ、そんな朝を思い出したのか。初めて髭を剃るということは一体どういうことなのか。 それは、子供から一歩抜け出すような、そんな行為を表しているのだろうと考えました。思えば髭というものは、子供の頃は大人の象徴でした。それを剃る、ということは髭が徐々に生えだした初々しさを思い出しているということであり、本作の方向性をくっきり表している一文だとも考えました。 「小さいくせに大人びたやつ」の社会批判を風刺しています。大人びたやつ、つまり髭を生やしたやつ。形の大人と中身の大人。そんなテーマが一貫している作品に感じました。
0現在から見てるのは、過去だけではなく、未来も感じました。岩の上にも三年なんか生温いかと思わされる作品でした。作品としての流れで初めて読んだ時混乱しました。過去と未来がごっちゃになって感じたからです。ですが、記憶に残る作品として評価したいです。
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