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俗物賛歌
その鉄の包みから見えてくるのは、立ち並ぶビル、終電の真っ暗闇だったり、 陳腐で真新しい今日ってやつを知らせに来る陽だったりと様々。 車窓から広がっているのは、同じ日に生きただけの純然たる事実だけなのに、 みんな別々に色付けされている窓から眺めてるから、純白の理想は不在。 握りしめたスマホで撮った写真は私色に見えるね。 それを連ねてストーリーを作ろう。 楽しい写真を集めて集めて、 傷つけぬよう傷つかぬように製本したら、私という人間の出来上がり。 そいつを世間って棚に並べて品評会。 もろ手を挙げて行われた社会契約はそれぞれの自由に窒息したよ。
俗物賛歌 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 925.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-24
コメント日時 2018-10-28
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝見しました。 陽を「陳腐で真新しい今日ってやつを知らせにくる」との表現が斬新だと感じました。「純白の理想は不在」な理由が「別々に色付けされている窓から眺めてる」からというのも良いです。 「製本」した「私」を「世間」という「棚に並べて」「品評会」という表現、この世の中に対する皮肉っぷりがむしろ清々しく感じました。
0ふじりゅうさん。 ご感想ありがとうございました。 この詩は毎日何気無く過ごしてる日々に対する疑問と、現在のSNS等による個人の承認についての僕なりの皮肉として書かせてもらいました。 今月中にまた別の詩の投稿を予定しているのでよろしくお願いします!
0現代人の、特に若者にはこの詩は刺さりそうだと思いました。「陳腐で真新しい今日」という表現は一日が始まりはするが他人と比べて特別で楽しいことはそれほど起こらないという冷静な分析だと感じました。
0オオサカダニケさん。 ご感想ありがとうございました。 ご指摘の通りこの詩は自分を含む学生や若い世代の人たちに向けた何気ない日々だからこそ目を向け、自分達を見つめ直すことを題目にして書いたものです。 基本的に僕は詩を発作的に書き綴るのですが、冷静な分析と言っていただき、恐縮です。
0全文が短く、殺し文句、一撃必殺あってこその詩だと思っています。らくがく烏さんが考えた一撃必殺を読んでみたいです!
0確かに全体が簡潔かつ刺激的な詩はいつだって印象的ですよね。 オオサカダニケさんの期待に応えれるものかは分かりませんが今月中に別の詩を投稿したいと思いますので是非に!
0もちろん投稿された作品は楽しんで読ませていただきます!
0アイロニーが効いていて、詩作を幾度も重ねたであろう筆者様の洗練も感じる。だが+αを求めてしまうのは私の贅沢だろうか。すんなり読めるし、言葉のチョイスも良い。良い作品なのですが。
0stereotype2085さん。 ご感想ありがとうがざいます。 実はこの作品は僕の準処女作(このサイトに詩を載せたのはこの作品が初めてです。)なのでどこか舌足らずだと感じられたかもしれません。 これからもこのサイトを通じて皆さんの賛辞と批評と期待にかなうように詩作に磨きをかけていきたいと思いますのでよろしくおねがいします。
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