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水の泡
水に 還 っ た 偽 り は 重 ね た 嘘 に 比 例 す る よ う に 、 そ の かさ を 増 し た 器 か ら あ ふ れ る そ れ は 、 ど こ ま で も 、 ど こ ま で も 頭 に 描 い た 世 界 が 、 虚 妄 で あ る と い う こ と 理 想 は 家 族 を つ く り 友 を つ く り 己 を つ く る 寂 し い 心 に 、 花 が 咲 い た 同居 し て い た 理 想 が 描 い た 一 室 と 畳 の 敷 か れ た 六 畳 一 間 泣 い て い る 笑 っ て い る 怒 っ て い る 私 は ど こ こ ぼ れ た 涙 に 映る 嘘 は 誰 の 痛 み に 吐 か れ た も の か 小 さ な 鏡 に 映る 私 は 思 い の ほ か 、 卑 屈 だ あ ぶ り 出 さ れ た 人 格 か ら 逃 げ る よ う に し て 窓 を 割 っ た 外 気 が 皮 膚 に 触 れ 眩 し い 陽 の 光 に 、 眼 を 瞑 っ た 鉛 の よ う に 重 い 感 情 が 、 青 空 の 孕 ん だ 清 涼 を 、 棒 に 、 ふ った
水の泡 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1412.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-09
コメント日時 2018-10-16
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
良いですね。一つ一つの文字の間に並んだ等間隔の空白が、視覚的効果ととも、この詩における「私」の心の余白、心に開いてしまった穴等を表していてとても読みやすく印象的でした。水に還る偽り、という冒頭の表現からして巧みで、重力に逆らえずに流れる川の水のように、「嘘」は自分のもとに還るという印象をも受けました。全編を通して、かつて思い描いた自分と、現在の自分とのギャップ、差異に苦しむ「私」について描かれているように受け取りましたが、それが押しつけにならず、また卑屈にもならず、胸に残るものになっていたと思います。
0まず、題名にひかれました。「泡」といえば自然と水分的な何かを思うのですが、わざわざ「水の泡」と書いているとこに、どんな展開が待っているんだろうと期待させるものがありました。 最後まで読んで、もう一度題名を見る。 ぷくぷくと弾ける音がどこからか聞こえるようで、それらが転がり、言葉を発しながら朽ちていくようで、楽しい作品だなぁと思いました。
0二連目の理想と現実のすれ違いに素直に頷いてしまいました。すべては水の泡なのか、そんな苦しみが見えてきましたがそれも含めて、すべてはいつかは弾ける泡のようなものなのかもしれませんね。 巧みな表現、楽しませていただきました。
0stereotype2085 様 一文目を評価していただいたことに感謝いたします。 私の感知し得ない解釈をしていただけたこと、嬉しく思います。 ありがとうございます。 詩集、読んでいきます。 おすすめの詩集、ありますか?
0しょうこ 様 私は題名に8割の労力をかけます。ですので、題名を評価していただいたことは、私の労力の8割を肯定していただいたことと等価です。ありがとうございます。 ぷくぷく、と弾ける音、というのはどちらかというと優しい音ですね。 僕はぶくぶくをイメージしてたので意外でした。 詩集、読んでいきます。 おすすめの詩集、ありますか?
0帆場 様 「すべてはいつかは弾ける泡のようなものなのかもしれませんね」とおっしゃっていますが、本当にそう思っていますか。「すべて」とはどの範囲で「いつか」とはいつまでですか。と、お尋ねすることに対して嫌な顔をなさいますでしょうか。「すべてはいつかは弾ける泡のようなものなのかもしれませんね」とは私は思いません。私の「すべて」=私と関係を結んだモノやヒト、「いつか」=私が寿命を終えるまでの間、ですね。その意味において「私はすべてはいつかは弾ける泡のようなものなのかもしれませんね」とは思いませんし、そのような思いで詩を書いていませんね。一読してそのような読み方をさせてしまったのであれば、私の能力不足ですね。 詩集、読んでいきます。 おすすめの詩集、ありますか?
0左部 さま この世に存在するものはいつか(それぞれのスパンで)終わるよなぁ、と。もちろん、もちろん終わりが来るまでの間に関係した物や人に、何かを残して去るわけでひとつのひとつの泡は儚いけど、世界は続いていくんだろうけど宇宙もいつかは終わるか、などと思った次第です。 ぼくの読みが単に浅く左部さんの詩から考えが離れていったのだと思います。ご不快に感じられたなら失礼しました。この詩については改めて読んで考えてみたいと思います。ありがとうございました。 余計かもしれないですが、 名訳詩集ー青春の詩集・外国篇11 シェリー詩集の二冊がお薦めです。
0お返事ありがとうございます。 「詩集読んでいきます」とありましたが、どなたのですか? 私は、書店などで詩集を買うことはしないのですが、私のでしたら全部ですwぉぃこらw 私が好んで読む詩集は、Seiaさんの詩集で、たぶん全部持ってます。 Twitterもしているので検索かけてみるといいかもしれません、普段のつぶやきも面白いですよ。 おすすめです。
0帆場 様 私の詩を読んでくださった人に対する不快はまったくなく、このコメント欄で批評の交換が出来たらいいなと思って、コメントを書いています。「すべて」と「いつか」の認識が私と違うのではないかと感じたので、上のような返信をしました。 「すべて」と「いつか」は決して共有できるものでも普遍的でもない、主観によって定義されるものだと私は考えています。私の「詩から考えが離れて」いくような感想をもっていただけたことは非常に嬉しく思います。お互いイイ詩を書きましょう。 青春の詩集、読んだことがないので、読んでもみたいと思います。ありがとうございます。
0しょうこ 様 最近は伊藤比呂美の詩集を読み返してますね。フカク読もうと心がけてます。あとは、シルヴィア・プラスの詩集を原書であたっています。英語ダメなんですけど。詩集は、イイですね。エネルギイをもらえます。 Seiaさんという方ははじめてお聞きしました。とりあえずTwitterにあたってみます。ありがとうございます。
0左部さま そうですね。せっかくのコメント欄ですから意見交換は大事ですね。伝わり難いコメントには反省でした。改めて読みながら、 あぶり出された人格から 逃げるようにして 窓を割った 逃避したい心の現れとしてのストレートな身体の動きが後の二行に、無理なく流れていきますね。やはり上手いし、惹かれる詩です。良い意味で若さからのストレートな衝動を描いているようでもある。そんな風な思いも抱きました。
0帆場様 重ね重ね、コメントをありがとうございます。「若さからのストレートな衝動」を書いてしまったことが一つの挑戦ではあったのですが、その点を「良い意味」に捉えてくださったということに嬉しさを覚えます。
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