別枠表示
黄昏時
かつてあった戦いは いま に引き継がれ いまのひとをころす 我々はみんな ひとごろしである と 手の甲のヒビを発見 すとん、と凹みにはまった 動物が ぎゃわぎゃわ ぎゃわぎゃわ もう抜け出せない 煌々 と 明るい街のスラムでは 六本足の烏が干からびた 蛙をついばむ ああ、故郷と三途の川の 境界にたたずむ一人の 老婆は僕の母か 祖母か 娘か 妹か もしくは 未だ知らぬ誰かですか そして聞こえた笑い声 マンホールの中から 未だ知らぬ人の 笑い声 ほら
黄昏時 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1023.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-02
コメント日時 2018-10-07
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝見しました。 凄い難しい言葉が使われている訳では無いのに、その内容が掴めずにいる私です。 動物のパートがおもしろいと思いました。窪みにハマった動物は「ぎゃわぎゃわ」とどれだけ喚き立てようと逃れられない。ぎゃわぎゃわ、が特に秀逸に感じます。
0ふじりゅうさん、コメントありがとうございます。 この詩は最初辺りの発想から、飛躍してまた飛躍して、と書き上げてしまったため、自身でも「これはこういう詩です」と説明できないです……。 なので「内容が掴めずにいる」という感想は、非常に正しいと感じます。 ぎゃわぎゃわ、は僕も好きなところ。秀逸とのお言葉、とてもうれしく思います。
0この改行のテクニック。重みのある題材にしっかりと読み手を集中させ、また同時に読み手の気持ちを重くもさせないものとしてとても素晴らしいと思いました。「三途の川の川にたたずむ一人の老婆」が誰なのかとても気になります。実際はすべてに該当し、また誰でもないのでしょうね。この一連がとても僕好みでした。
0stereotype2085さん、コメントありがとうございます。 改行について、「読み手の気持ちを重くもさせない」との言葉、嬉しく思いました。 むかし読んだとある本(題名など忘れてしまったのですが……)に、「文章というのは、書いているとき放っておくと重い方、暗い方へ向いてしまう」というような内容の一文があって、それ以来、意識している部分だったりするので。 また、《三途の川の川にたたずむ一人の老婆》は、おっしゃる通りなイメージでした。丁寧にお読みいただき、感謝です。
0