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季
夏休みが終わる 日の出が少し遅くなる 台風が来なくなる 日の入りが早くなる 夜が涼しくなる 私が私でなくなる 街がモノクロに染まる 人々の雑沓が乾いた音になる 夜が長くなる 私が私でなくなる 暖かい色が恋しくなる 街が寒く乾く 私が私でなくなる 青々とした緑は紅葉になる 私が私でなくなる 雲が厚くなる 私が私でなくなる 私が私でなくなる 私が私でなくなる 私の中で過ごした人々が遠ざかる 私は仕方なく南へと足を向け、歩く 私が私でなくなる 南では、私を待つ違う人々をいる 私はもう寂しくない もう寂しくない いよいよ冬が来る。
季 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1025.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-01
コメント日時 2018-11-04
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
不意に出てくる”私が私でなくなる”という語がノイズのようで、それがだんだん酷くなってくる様が良いです。 先程調べたら、タイトルである「季」という字には四季の”終わり”のタイミングを示すものでもあるそうで、何者かが死んだように終わるこの詩にはぴったりだな、と思いました。
0客観的な情景説明が羅列される中でいきなり「私が私でなくなる」と一人称視点が出てくるから面食らう 風景写真のモンタージュ※1の中にいきなり話者の顔ドアップで語りが入るような、そんな違和感 それを是とするか非とするかだなと ※1 映画用語で、視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法のこと。犯人の顔写真ではない。
0拝見しました。 「私が私でなくなる」に身を委ねたような作品だと感じます。上手いと感じた所は、「私が私でなくなる」以外を季節を捉えた、はっきり申しますと凡庸な文にすることによってむしろ、「私が私でなくなる」を際立たせているところであります。ただ最後はちょっと残念な感じもします。ここまで「私」のインパクトを存分に与えておいて、最終的に季節で終わってしまうのは勿体ないような気がするところです。「もう寂しくない」は良いと思いますのでここで終わっても良かったのでは…と考えた所であります。 ただ、この淡々とした雰囲気は中々良いのではないでしょうか。改行や文の構成も美しいと思います。
0季節が過ぎ去ることへの寂寥感を描きながら、突然「私が私でなくなる」との描写。僕は季節が移り変わることで、過ぎ行く季節とともにあった「私」の想い出も消えてなくなる、との意味合いでとらえて、なかなかに良いと思いました。「いよいよ冬が来る」との最終連。「私が私でなくな」ったあとの過酷な時代を生き抜くとの意思を感じて好印象です。
0スムーズに読めました。私が私でなくなる。という存在のゆらぎを季節の変化の中に溶け込ませる手法に舌を巻きました。私は3,4行の長さの詩しか書けない文章力ですので、こういった長く、物語のある詩が書ける技術力を尊敬します!!
0「私が私でなくなる」の印象が強いですが、燕みたいな季節によって住む場所を変える鳥のことを書いたのかな、とも思いました。
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