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再び
嘘で埋もれた世界の中で 君がみた蝶を渡そうと やってきた 傷ついた羽が破れて 道に落ちていたらしい 見知った人が拾った 欠片が染色されて 届いた先が世界の境地だった 土俵の外に押し込まれそうになって 蝶を握りしめたまま 迎えに来たんだね 砕けた体の残骸を 手の中で擦り合わせて 差し出した手に零してくれた 蝶は陽光を反射して 影をつくっていく 手のひらで暴れないくすぐったさが 無情を連れてきた 君を夢に浮かべる人が 世界の中にはいるようで 君が振り返らないのなら 夢を握りしめてしまえばいいのかな? 蝶のゆくえをおった人を 君は夢にみるんだね まだ土俵の内に残っているのに その影ばかり掴もうとしているの? 蝶は世界に再生することを知らない 雪となり世界に言葉を降らすだろう 君の声を空から受けとる 世界の中はどんな色に染まるのかな
再び ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 881.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-08
コメント日時 2018-08-23
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この作品にメロディーが乗り、楽曲になっていたら、とても刺激的な音楽になっていたと思います。発起人の三浦さんともお話をさせていただいたのですが、「歌詞的な作品は現代詩のネット掲示板では評価されづらい」という一面があると思います。これは歌詞的な作品を多数作ってきた僕も実感するところです。ということで長く書いてきましたが、はっきり言います。僕はこの詩の世界観は好きです。
0粉々に砕けた蝶の欠片と、おそらくは夢半ばで昇天することになった君への思いを重ねた作品、と読めそうな作品なのですが、砕かれた蝶の羽の美しさ(夢は破れても美しい)という無情感への思いが主題なのか、君(あるいは君の気配)が、語り手のもとを訪れた、という体験が主題なのか・・・呼びかけ、語りかけの甘さが、切なさを覆い隠してしまっているような印象もあります。
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