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お気に入りの孤独
お気に入りのハンチング帽と、革の手袋 昭和に流行った曲をテープで流しながら 真っ赤な古いオープンカーで、大きな川沿いを走る エンジンが唸りを上げ、私の腹にズシンと響く お気に入りの場所まで来たら、トランクからサイフォンを取り出す コトコトとコーヒーを立てるサイフォン その香りもまた、ズシンと響く ここでこうしていると、世間から取り残された気分になる だが、それがいい 通りすがりのバイカーが、挨拶代わりにエンジンを吹かす 私は挨拶代わりにカップを掲げる この、言葉のないやり取りが私は好きなのだ カップも空になり、陽が沈むと、この孤独も、もう終わる 「さて……」と、重い足を引きずりながら、後片付けを済ませる オープンカーのエンジンを吹かし、私は世間という現世に帰るのだ 挨拶代わりに、私は「また来る」と、その景色にアクセルを煽った
お気に入りの孤独 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 925.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-26
コメント日時 2018-05-27
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こういう「いい趣味」な風景を書く詩人って割といるが、風景描写で終わってしまっていることが多いように感じる。その趣味のよさを提示するに留まって、ではそれを使って何を表現するかという要まで至れていない。性癖発表なんだよね。 これが漫画系同人誌なら性癖発表でも一定のフォロワーと評価が得られるけど、かなしいかな文章表現ではそういった需要っては漫画よりは無い。やっぱどうしてもハイカルチャーの範疇になってしまうんだろうね。
0渡辺八畳@祝儀敷様、お読み下さりありがとうございます。 色々と考えさせられる講評、ありがとうございます。
0こんにちは。こんなナレーションが入った後でエンジンが入る…、ラジオの車のCMに似合いそうですね。言葉の選び方使い方が、そんな型にはまっていて、読みやすいけど、ズシンとこなかったのが残念です。
0藤一紀様、お読み下さりありがとうございます。 読みやすいと言って下さりありがとうございます。
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