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懺悔
分かりきったつもりで 大人びた服を纏った 拡がる隙間に落ちた 甘いものを追いながら 苦さだけを味わう毎日 卑屈を身体に刻む 自業自得の糸の上で踊る スモークガラスからの視界 ベクトルの行方を知らずに 重ねた歩数 擦り減ったソール 肥えたネガティブと共に ゴール未定のひとり旅 麻痺していく 冷気を好む 夏より秋 冬が好き 厚着して誤魔化せる 寂しさも愚かさも 世間 他人 その他諸々を 洗濯機に押し込んだ 窮屈な首輪を引きちぎった 人を傷付け 失望させた 狼に焦がれたまま 言葉以上の意味が欲しい 体裁 建前の輪に興味ない で、その経過がこのザマだ 「俺の席はどこにある?」 空っ風に呟く じゃあ誰のせい? 言うまでもないじゃん 自分のせい ノイローゼ気味 耳にタコ 花が咲いて揺れている ひっそり目立たずも 重ねてみた 懲りずに もう何度目? 羨望の眼差しで周囲を見る 項垂れる首 明日には忘れる 懺悔?誰に? 言うまでもないじゃん 戻れない 地図にない見知らぬ土地 取り返せない時間の屍の上 いつか棺の中で判決を待つ 「裁判長、俺もう覚悟してる」
懺悔 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 971.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-13
コメント日時 2018-05-17
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
たしかに、自己の死を目前にするとして、自身を裁く他者が現れる時、表層的でない、内なるところに蓄積されたところを開示する気持ちになると思うのです。そんな情景が本作には表現されているのかなと思いました。 投稿有難う御座います。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実 様 コメントを拝読しました。 頂戴したコメントの通り、死を目前にした時、他者の裁きを受け入れる気持ちになるのだろうと考えています。 詩の終わりに「覚悟してる」という、今は強がるような言葉を使いながらも、そのように裁きを受け入れ、内面(本心)を自然と開示するようになるのだろうという気持ちを表現しようと思っていました。 そのような点をご解釈いただけたこと、情景を汲み取っていただけたこと、とても嬉しく思います。 有難うございます。
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