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靴
道端に落ちていたあなたの靴は 底がすりきれ 先がやぶれていた 桃色の春風がいまは渡り 拾いあげた靴のなかを通り抜けていく 「わたしにできることは それを持ち帰ることだけ もとどおりにすることはできないけど せめてシルクのスカーフで包みましょう」 道端に落ちていたあなたの靴は モーツァルトの鳴る部屋で いまは静かに眠っている ふっと、ため息がもれるとき あなたの靴は笑いだす
靴 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 815.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-07
コメント日時 2018-05-17
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
バレエの名手、ヌレエフのバレエシューズがオークションに出され、とてつもない値がついた話を思い出しました。 一人の人生の歩みや、スポーツなどの辛苦を共にした靴の持つ意味。 気になる作品でした。
0まりも様 コメントをいただき、また「気になる作品」と言っていただきありがとうございます。嬉しく思います。
0こんにちは。《いまは静かに眠っている》の行で、完成しているように感じ、もしかしたら、そのあとで、二行を思いつき付け加えたのかと考え ました。しかし、だとしても蛇足かどうかは難しいところで、この二行で、ふっと微笑ましく思えました。あ、なんかわかる、という感じでした。
0藤一紀様 コメントをいただきありがとうございます。 ちなみに、最後の二行は蛇足(思いつきで付け加えた)ものでは、ない(つもり・・・)です。 「あ、なんかわかる」と言っていただきありがとうございました。感謝します。
0こんにちは。前の私のコメントは失礼でした。すみません。初読ではただに良いなあと感じたのですが、読み直しているうちに、ふと《いまは~》の詩行で成立しているのではないかと思ったのでした。というのは、私が書くとしたら、最終の二行はやはりどうしても書いておきたいことなのですが(微笑ましく思えたのも、ここに尽きます)、最も書きたいことを書かずに留めておいた方が、靴の存在感が読み手にしみたかもしれないな、とも思えたからです。 それはそれとしても「蛇足かどうか~」という言い方はないですね。平にご容赦を。
0シルクのスカーフで包むという表現がとても優しく癒されました。 「あなた」の存在が気になりますが、「あなた」という誰かとともに歩んだ靴への労りが、「あなた」への労りにもなっているようで、やはりとても優しい詩だと思いました。 最後の二行は、ため息をつくまでの間、笑いだすまでの間が感じられました。 とても好きな詩です。
0藤一紀 様 返信コメントをいただきありがとうございました。繊細な表現恐れ入ります。 asakurasoso様 コメントをいただきありがとうございます。「とても好きな詩」と書いて頂き嬉しく思います。感謝。
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