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選評
三月 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1484 感受性がセンシティブになればなるほど、言葉は削ぎ落とされ、ほとんど何もなくなってしまうことがある。そんな刃物のような感受性の鋭敏さと危うさの魅力を感じさせる作品だと感じた。この作品ではもはや花を見ているのではなく、自らの孤独感や疎外感を見つめているようだ。春の風がふいて、桜が大げさに散って、酔っ払った花見客の笑い声が聞こえて、それでも自分だけは一枚一枚花弁を見つめながら、それをちぎっているのかもしれない。まるで自分の体の一部を引きちぎるように……。マクロレンズで切り取られたようなその感情や感覚が何より痛切だ。
選評 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 970.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
作成日時 2018-04-01
コメント日時 2018-04-04
瞳子さんの詩を更に美しくする選評… 瞳子さん、今後の活躍を楽しみにしております。 ビーレビのコーネリアスだと思っています。 あの人のアルバムを辿って行くと、引き算の連続ですから。
0この選評を一読して、やられた!という感がかなりありました。対象作品を更に拡大鏡で観るような。私も次回の選評作品に活かしたいと思いました。
0カオティクルConverge!!貴音さん♪ ビーレビのコーネリアス!なるほど!個人的にはコーネリアスよりももっと粒度が細かくよりセンシティブな印象がありました。どちらかというとカオティクルさんの作品のほうがコーネリアスっぽいなと思います。結構きつい冗談も織りまぜるあたりもすごく似てるなとよく思います。
0三浦さん あちこちでやられてません、笑?
0評を 読んで どきどきした自分がいます。いいわあ
0るるりらさん ありがとうございます!「三月」は本当に心に残った作品だった(おそらくこの先忘れることはない)のでぜひいろんな方にじっくり味わってもらいたくて選評を書きました。
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