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煉獄と掌握
この世は煉獄 無の煉獄 何人もその永劫でさへも感じる苦しみから解放される術はない 煉獄で生まれた者は煉獄で育ち 煉獄の終わりまでその空気を吸う 黄昏さへも楽園かの様に感じうる煉獄は この世の果て この世の終焉 この世の誕生に過ぎない この世は掌握 権の掌握 何人もその掌握に縋れる者はいない 掌握でさへが人の活力であり 老人も赤子でさへも掌握の言葉を聞けば その心も蛮心へと帰す 全ては掌握の世 蟠りの世 見物の世でしかない
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煉獄と掌握 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 576.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-25
コメント日時 2024-12-08
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
御作を、拝読させて頂きました。 二章立ての構成となっており、其々構成を揃える事に拠り、現代‐詩の自由性の只中に内在律を獲得されていらっしゃる。 律を導入する事に拠り、稍、冗長と為られた箇所も無きにしも非ずですが、 確りとお鍛えになられた文体には、上手、と感じ入りました次第でございます。 言う迄も無く「煉獄」とは基督教的語彙でございますが、文面からはその基督教的価値観、世界観への批評、批判精神が感受せられ、 同時に「掌握」へと様々な風合の概念‐言語が代入し得る、非常に巧緻な創りとなっていらっしゃられると、存じ上げます次第でございます。 或る、特定の言語概念を仕留める為には、 直截にその言語を起草する技法と、その周縁を別の言語に拠り固めてゆく技法があり、御作は後者の技法にて描かれていらっしゃる、と分類を致しました。 勿論、其方の方が技術的難易度は高く、巧者でなければ、上手とはなしえませんでしょう。 詩の最上命題とは、言語外を言語表現へと再現する事であり、自明言語を自明より解き放つ事である、と前提立てを致しますなら、 御作はその技巧力の面に於きまして、その領域へと足を進め始めていらっしゃられると、感受を致しました。 もう幾作品かを、研鑽の後を拝読をさせて頂きたく存じ上げます次第でございます。 鋭い批評、諷刺眼を伴いました御作を、お待ち致して居ります。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。
1非常に良い作品をお見受けした
1第三連、特に四行目から好きですね。第五連の「見物の世」という締め方も良かったです。 しかしその他の表現たちは、「煉獄」のイメージから抜け出せておらず、物足りなさを感じてしまいました。
1煉獄とは死んだ後の、天国か地獄へ行く手前の段階の事でしょうか。日本だと閻魔大王様が出て来るようなところが煉獄なのかもしれません。「掌握」の意味は簡単なようで、意外と使い辛い言葉なのかもしれません。掌握と言う熟語がこの詩の中で踊っているように思いました。
1頑張りたい今日この頃
1末尾まで言い切るところがニヒリズムを感じました。 救いがない。しかしそれが真実かも知れない。
1あ
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