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君の夢
君の夢を見ていた あるいは君の夢に生きていたかった 春の夜の夢 ただ鏡に映りしは 昔日の僕の面影 まだ君の夢を追ってた僕だ 今の僕ではない いつの日だったろう 君の夢が霜の海に消えたのは 君の夢に触れることができなくなったのは 瞬間、鏡が割れた 破片たちに映るのは 君の夢を失った僕たち 夢は破れた 塔は崩れた 心の締めつけられる 朝ぼらけだった それでも感じるんだ まだ僕の中に 君の息吹が そっと残されているのを 雨がさみしく降り出した 愁雨の夢で少し泣いた 君がいない 世界の雨だったから そんな世界でも僕は夢を見る 今度は君の息吹を纏った僕の夢を 何度でも夢を見る僕の夢を そんな僕が 雨の後の水たまりに ぼんやりと映っている
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君の夢 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 844.0
お気に入り数: 0
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-17
コメント日時 2024-11-30
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とてもストレートな詩だと思います。作中の君の具体性とか言うか、特定の方なのか誰かの抽象というか集合というか、そのあたりが気になりました。 あと、テイムラーさんは恋の詩のほかにどういうのを書くのか、勝手に気になります。
1冒頭の2行の入り方がいいなーと思いました(僕自身で勝手に村西トオル的つかみ手法としています)夢の中の「君」なのでぼんやりあえてどんな「君」なのか描かれていないのかなとも思いましたー具体的に描くとメランコリック過ぎてしまうのかなーと…最近になってここで感想コメント書かせていただいてますがつくづく自分は共感性や分析力が足りんなーと(空気も読めないし)このコメントも失礼な頓珍漢なものであったら深くお詫びしたいです。でもひと言ふた言み言コメント入れたくなるような惹かれる詩だったのです。ありがとうございました。
1コメントありがとうございます! 三明さんのコメントがある意味答えだね……。抽象あるいは集合。佐々木さんの望む人を詩に代入することもできるようにしてあるんだ。 ……そういえば恋の詩ばっかりか。 しかも、大抵は別離状態という……うーむ。 ちょっと恋愛詩以外も試してみるか。
0コメントありがとうございます! まあ、確かに具体性は外してあるんだよな。だって、読んでる人が詩に没入しにくくなる部分もあるし。 「君」は読んでる人にとっての「君」でもあるべきなんだ。書いてる僕の「君」だけではなく。
0他人を求める思いが鏡と水たまりの描写に現れていて、ロマンチシズムがいいと思った。特に良かったのは >瞬間、鏡が割れた 破片たちに映るのは 君の夢を失った僕たち 鏡が割れて僕が僕たちになる。 そのユーモアと説得力。視覚的な面白さ。それが切ない描写の中に入れ込まれているのがいいと思いました。素直に文章に身を委ね、涙を流し共感出来る。
0コメントありがとうございます! ユーモア、かあ。なるほど、あんまりそういった感じで詩を設計はしてなかったが、そういう見方もあるか。
0静かに降る雨の中を、僕と君の二人だけの世界が回っている。 それはとても小さくて弱々しく、けれどもとても健気で力強くもなる事が出来る。 素敵な作品ですね。
1君の夢が揺曳して居ます。最後らへんで「僕の夢」も出てきますが、何故か「水たまり」が印象的です。
1コメントありがとうございます! そういったの情景が書きたいって感じに書いたので、嬉しいです!
1コメントありがとうございます! 鏡の対比みたいなものとして書いたつもりです
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