別枠表示
本当の自分
どこかに捨てたはずの涙たちが 手のひらに静かに戻ってくる それと月光を手に取って なるべく平らな場所に塗り広げ 小さなプラネタリウムを作りたかった 精一杯に輝いていたけれど すぐに虚しくなった 良い詩を書きたかった 誰かと繋がるために もっと良い詩を 良い人なんかじゃないのに 耳を傾けることで聞こえるこの壁越しの笑い声さえ 鳥籠に閉じ込められた雲の孤独を更に深めていった 嫌いな誰かに暴言を吐いたあの日 自分で自分を刺したような気分になっていた 足元に咲いた白い花 その花の上を伝う一滴の雫が 小さな何かを懸命に叫んでいる 僕はそれをずっと探していたような気がする 自分の言葉を並べて作った 小さなプラネタリウム そんなもので夢を消せるわけもないのに 言葉を研ぎ澄ましていっても 手のひらに最後に残るのはありきたりな言葉だけ 聞こえないんだ 歌いたいんだ どうしようもないんだ 夢など見れないままに もうすぐ夜が明ける どれだけ叫んでも世界は広くただ一滴の声でしかないと 深く胸に突き刺さる
ログインしてコメントを書く
本当の自分 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 416.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-12
コメント日時 2024-11-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) |
---|---|
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世界を受け止め、それを歌に変えて人とつながりたいという思いが、強く伝わってきました。 より強く、より純粋に、より広い範囲までの言及を可能にする詩作を、望むところです。 現在においても、かなりの可能性を感じさせます。
0黒髪さん、おはようございます。 コメントありがとうございます。 参考にさせていただきます。
0