処女航海 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

処女航海    

ワタクシ駅は佇むベンチの背もたれに腰掛け アノコ三つ飛ばした所、俺の真似し背伸ばし そっぽ向く 目が合って急いで逸らした視線は 地平線まで続く敷かれたレール その上を迸る方舟に乗り 寝たフリして眺めた姿は かつて夢に出てきたお姫様 誰も居ない終着駅でただ時の流れを忘れ この感傷とモラトリアムで 構成されたキャンヴァスに 存在しない真実があると画く


処女航海 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 271.4
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-11-04
コメント日時 2024-11-04
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:271.4
2025/04/12 04時57分27秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

処女航海 コメントセクション

コメント数(2)
黒髪
作品へ
(2024-11-04)

夢のようで不思議なものを表している詩だと思いました。 文章内容も崩れている所はなく、場面が移り変わっていくところは、 強い夢が詩の場を支配しているようです。得難い個性があると思います。

1
A・O・I
作品へ
(2024-11-04)

話者は駅に居てアノコとの処女航海に思いを巡らす「この感傷とモラトリアムで/構成されたキャンヴァスに/存在しない真実があると画く」と〆るから甘酸っぱい空想だろうな。しかし問題は「誰も居ない終着駅でただ時の流れを忘れ」が間に挟まれることで、1.アノコとの処女航海という空想の終着駅なのか 2.今、この終着駅で処女航海を空想をしていたか。この解釈次第で、話者の年齢も実際のおもいも分かれると思った。 んで、最初の連に立ち戻って考えてみる。と「ワタクシ駅は佇むベンチの背もたれに腰掛け 」この初連のぶぶんのいわかんに築く理由ワケです。これは、ワタクシ=駅(ベンチの背もたれ)=(腰掛ける)話者 とあえて置いているとすれば、この多彩な読みもおかしくはないとおもいました。駅は様々なひとを見つめては居るけれど、どんなに処女航海を夢想しても終着駅とあればもう、誰も居ないですから、「この感傷とモラトリアムで/構成されたキャンヴァスに/存在しない真実があると画く」駅が話者とする、作品だと納得できますし。で、やはりすべて終着駅の妄想(物理でも人としての比喩でも)でもあり。そして初読では寝過ごして夢を見たぐらいの感じに見えましたが、一つに定めきれない解釈の幅が多くだいぶとても愉しめました。

1

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1