あたしの中に一輪の花
黄色い薔薇がふわりと開く
ママは素敵な色だって言うけれど
あたし、この色好きじゃない
他の娘達はピンクや赤に、珍しいブルー
みんな見惚れて欲しがっていく
あたしになんか目もくれないで
いいなぁ、いいなぁ、羨ましいなぁ
嫌味なほどにキラキラしてる
だってあの娘達可愛いんだもん
悲しい、悲しい、虚しいなぁ
誰にも見てもらえないから
惨めすぎて泣きそうになる
どうしてあの娘達にあって
あたしには無いんだろう?
あたし、この色大嫌い
でも、
妬みばかりを吐いたところで
多分、何者にもなれないよね
そりゃそうだ
こんなにイジケた考えじゃぁ
なれるわけないよ
こんだけイヤイヤ言ってちゃぁ
みっともないわね、文句ばかりで
自分に咲いた花に向き合って
育てようともしないでさ
もったいないわね、嫉妬ばかりで
自分に咲いた花の色の
本当の意味も知らないでさ
本当はこの色好きなんだ
だけど、素直に愛せないんだ
ねぇ、どうしたらいい?
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 583.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-01
コメント日時 2024-11-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時41分54秒現在
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いい色に咲いていると思いますよ。
1コメントありがとうございます★ そうですね、本当はいい色なのに気づかないと勿体ないですよね(泣)
0隣の芝生は青いのような詩ですね。 思春期的なこだわりを、懐かしく振り返りながら読みました。 年取ると選り好みが中々許されなくなってきます。大人になるって寂しいですね。
1どうしたらいいんでしょうね。自分の色が嫌い。でもいつかは好きになりたい。好きになってくれる人は きっと現れて、その人と一緒に変わって行くんでしょうか。そのためだけに花は咲く、黄色の薔薇を 摘んでくれる人が現れる、間違いないだろうと思います。あらゆる人は、他人に対して、 いつも、必ず、誠実さを求めても、いいんだと思いますよ。
1コメントありがとうございます★ "隣の芝生は青いのような詩ですね。 思春期的なこだわりを、懐かしく振り返りながら読みました。" ↑素晴らしい着眼点★ この作品では劣等感と葛藤をテーマに、私が思春期の頃に自分の容姿とかいろんなことを人と比べては落ち込んだ思い出をもとにしています。 私もよく自分の顔にコンプレックスを持っていた時期があったなぁと振り返りながら書きながら思いました(笑) ちなみに、黄色い薔薇の花言葉は「明るさ」「思いやり」、「魅力」といったポジティブな意味と「嫉妬」「薄れゆく愛」といったネガティブな意味の両方があります★
1コメントありがとうございます★ 好きになってくれる人はきっと現れて、その人と一緒に変わって行くんでしょうか。そのためだけに花は咲く、黄色の薔薇を摘んでくれる人が現れる、間違いないだろうと思います。 ↑素晴らしいお言葉(人*´∀`)。*゚+ 自分が持っている色を好きになってくれる人が現れるといいな★
1田代さんの詩はどこかアメリカ的なものになった気がする。 前はどこか素朴な感じだったのが、都会的な病を含んだような泥濘と陰鬱の作風の詩を書くようになって、そこから回復していって20世紀のアメリカの女性詩人的な感じのものになったというか……
1コメントありがとうございます★ アメリカ的なものですかぁ。面白い解釈ですね(*´ω`*) 作風については表現したいものがあり過ぎて明るくて綺麗なものから、陰気なものまで色々できてしまいます(笑)多重人格みたいな感じですね(笑)
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