季節の窓 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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季節の窓    

雨が降つてゐる 優しさうな粒と 柔らかさうな音 蕭々しょうしょうと降り注ぐ 窓の外に 段々とはげしくなる 風の中で 一本の桜の木が 元気いつぱいだつた時期を終へて 真夏の新緑を ゆつくりと またゆつくりと 無くしてゐく さうして ゆつくりと またゆつくりと 金色こんじきを纏って 早く散る ゐつしか散つて ゐつしか枯れて そしてゐつしか 桜花を咲かす 輝ひて 麗しく 人々を 春の一番先の場所で迎ゑる そして幾年か経つ 鶯が去つて 春一番が吹ゐてようやくまた 新緑へと 準備するのだ



季節の窓 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 525.1
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-13
コメント日時 2024-11-27
#現代詩 #歌誌帆掲載応募 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:525.1
2025/04/12 02時25分56秒現在
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    作品に書かれた推薦文

季節の窓 コメントセクション

コメント数(3)
テイムラー隆一
テイムラー隆一
作品へ
(2024-10-13)

どことなく明治・大正の抒情を感じる作品だと思う。 「さうして ゆっくりと〜金色を纏って 早く散る」という書き方がどことなく好き。

0
鷹枕可
作品へ
(2024-10-14)

此の度は、歌誌「帆」自由詩掲載欄へとご投稿を賜りまして、允に有り難うございます。 未だ、ご応募受付開始よりは間がございます。 暫し、(凡そ、冬季‐年始かそれより稍、早く、に始動との計らいでございますから、その時分迄。) お待ち下さりますと嬉しく存じ上げます。 御作を、拝読させていただきました。 先ず、筆致を非常に手堅く纏めていらっしゃる。此処は白眉であると存じます次第でございます。 いつよりか、日本的精神の象徴となりました「櫻の木」と季節の移ろいを照応なされて記述をされていらっしゃる。 修辞へも危なげのなく、確りとした観察が行き届いていらっしゃられる、と。 御作に於きましては「秋朽葉」が死の象徴となり、 「春の花」が生の賑いの象徴として機能し、循環性を担保なされていらっしゃいます様に読解出来ましょう。 然し、之も評者の無理な要求なのかもとも存じ上げますが、 「櫻」には死者の――或は帰らずの出征兵や、戦災死者の気配を、其処此処に思いい出します性分でございますから、 それら、時間軸上の記憶の継承の痕跡がございましたならば、猶の事、奥深い御作となられるのではないでしょうか。 点景と致しましての完成度は、一定水準に達しているとは存じ上げます。 此処より更に平伏の感を覚えます様な御作を、期待致しております。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。

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黒髪
作品へ
(2024-11-27)

桜が金色をまとう。何となく修学旅行で行った京都を思いました。美しさを詩の形にして、 人と場に提出することで、自分の詩の力がより良くなる、間違いないと思います。 もっと、鷹野さんの、この先の詩を読んで行きたいです。

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投稿作品数: 3