寒暖差 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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寒暖差    

半袖の季節も通り過ぎて、風を遮る方法を探す。 傷跡も自然に隠しながら、当たり前の顔をして歩いていく。 君に会う理由も分からないし、何だか許されてない気すらしてる。 同じ台詞しか吐けないままで、君の時間を薄めたくないな。 どうしたの、って傾げる顔を見たいだけ。 大丈夫、って言葉に甘えたいだけ。 今日はとても寒くて、ずっと雨が降っていて、 何度も味わったのに、明日に行けるのか不安で。 誰だって変わらないか。特別扱いはない。 本当に怖いことは、そんなことじゃないのに。 いつか雨は上がって、虹の橋もかかるとか、 セオリー通りにせめても、寂しい気持ちは消えない。 誰だって変わらないさ。ただ言わないだけだろう。 本当に怖いことは、与えてほしいものを 何一つ返せないまま、冷めてしまうことかな。 優しい君と、さもしい僕。 寒暖差で風邪をひきそうだ。



寒暖差 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 577.6
お気に入り数: 1
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-09
コメント日時 2024-10-27
#現代詩 #歌誌帆掲載応募 #縦書き
項目全期間(2025/04/17現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:577.6
2025/04/17 12時11分22秒現在
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    作品に書かれた推薦文

寒暖差 コメントセクション

コメント数(6)
エイクピア
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(2024-10-09)

何らかの不安がその人を成長させることがあるのかもしれません。それがポエジーの昂進であれば、心が震えるでしょう。山は大きく可能性は高いのです。人間の精神が躍動する聖地を求めているような気がしました。雨が上がり虹がかかる。そんな契機が詩の始まりであれば、最高のような気がします。

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-10-09)

君想う僕で語られるポエジーで、特に女性に受けそうな優しい言葉使いもいいのですが、タイトルがね。雰囲気を壊してますね。何か形容動詞を働かせて置くべきではないのかな、って思うわけです。

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鷹枕可
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(2024-10-09)

此の度は、歌誌「帆」自由詩掲載欄へとご投稿を賜りまして、允に有り難うございます。 未だ、ご応募受付開始よりは間がございます。 暫し、(凡そ、冬季‐年始頃に始動との計らいでございますから、その時分、迄。) お待ち下さりますと嬉しく存じ上げます。 御作を、拝読させて頂きました。 実存型抒情詩、の一種として読解をさせていただきましたが、如何でしょう。 修辞派、ではございませんのでしょうけれども、もうひと捻り、 この作者様でなくては、とう貌の見えて来ます様な記法を発見なされなければ、 よみびとしらずの類型的抒情詩、と受け止められて終うのみではないのか、と危惧を致して仕舞います。 確かに、過不足なく流暢な筆致ではございますが、であるが故に、フック、引掛りの不足を、感受致して仕舞います次第でございます。 自我意識の外側へ――あるいは際限の無い内側へ――何某かの得体の知れぬ、運動体の様なものを感受なされなければ、 「詩」的領域へは到らないのではないのでしょうか。 内観、或は観察を一層お磨きになられますことを願いたく、存じ上げます次第でございます。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。

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黒髪
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(2024-10-09)

思いの強さが、言葉で十分に語られています。尾崎豊に似た感覚を受けました。

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1.5A
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(2024-10-10)

言葉の柔らかさが光っていると思います。きっと目には見えないものを、言葉に置き換えられそうな書き手の方、という気がしました。

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熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
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(2024-10-27)

「同じ台詞しか吐けないままで、君の時間を薄めたくないな。」 「いつか雨は上がって、虹の橋もかかるとか、/セオリー通りにせめても、寂しい気持ちは消えない。」 「優しい君と、さもしい僕。」 なかなかのキラーフレーズです。特に「セオリー」という単語の使用にガツンときました。 予定調和の人間関係の動きに一石投じる、その感覚を忘れず、さらなる作品を書いて欲しいです。 「優しい君と、さもしい僕。」も痺れますね。少し見栄を張ろうとしてるところが、実にさもしい。良い詩です。

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投稿作品数: 3