半袖の季節も通り過ぎて、風を遮る方法を探す。
傷跡も自然に隠しながら、当たり前の顔をして歩いていく。
君に会う理由も分からないし、何だか許されてない気すらしてる。
同じ台詞しか吐けないままで、君の時間を薄めたくないな。
どうしたの、って傾げる顔を見たいだけ。
大丈夫、って言葉に甘えたいだけ。
今日はとても寒くて、ずっと雨が降っていて、
何度も味わったのに、明日に行けるのか不安で。
誰だって変わらないか。特別扱いはない。
本当に怖いことは、そんなことじゃないのに。
いつか雨は上がって、虹の橋もかかるとか、
セオリー通りにせめても、寂しい気持ちは消えない。
誰だって変わらないさ。ただ言わないだけだろう。
本当に怖いことは、与えてほしいものを
何一つ返せないまま、冷めてしまうことかな。
優しい君と、さもしい僕。
寒暖差で風邪をひきそうだ。
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 505.2
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-09
コメント日時 2024-10-27
#現代詩
#歌誌帆掲載応募
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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閲覧指数:505.2
2024/12/27 03時14分17秒現在
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何らかの不安がその人を成長させることがあるのかもしれません。それがポエジーの昂進であれば、心が震えるでしょう。山は大きく可能性は高いのです。人間の精神が躍動する聖地を求めているような気がしました。雨が上がり虹がかかる。そんな契機が詩の始まりであれば、最高のような気がします。
0君想う僕で語られるポエジーで、特に女性に受けそうな優しい言葉使いもいいのですが、タイトルがね。雰囲気を壊してますね。何か形容動詞を働かせて置くべきではないのかな、って思うわけです。
0此の度は、歌誌「帆」自由詩掲載欄へとご投稿を賜りまして、允に有り難うございます。 未だ、ご応募受付開始よりは間がございます。 暫し、(凡そ、冬季‐年始頃に始動との計らいでございますから、その時分、迄。) お待ち下さりますと嬉しく存じ上げます。 御作を、拝読させて頂きました。 実存型抒情詩、の一種として読解をさせていただきましたが、如何でしょう。 修辞派、ではございませんのでしょうけれども、もうひと捻り、 この作者様でなくては、とう貌の見えて来ます様な記法を発見なされなければ、 よみびとしらずの類型的抒情詩、と受け止められて終うのみではないのか、と危惧を致して仕舞います。 確かに、過不足なく流暢な筆致ではございますが、であるが故に、フック、引掛りの不足を、感受致して仕舞います次第でございます。 自我意識の外側へ――あるいは際限の無い内側へ――何某かの得体の知れぬ、運動体の様なものを感受なされなければ、 「詩」的領域へは到らないのではないのでしょうか。 内観、或は観察を一層お磨きになられますことを願いたく、存じ上げます次第でございます。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。
0思いの強さが、言葉で十分に語られています。尾崎豊に似た感覚を受けました。
0言葉の柔らかさが光っていると思います。きっと目には見えないものを、言葉に置き換えられそうな書き手の方、という気がしました。
0「同じ台詞しか吐けないままで、君の時間を薄めたくないな。」 「いつか雨は上がって、虹の橋もかかるとか、/セオリー通りにせめても、寂しい気持ちは消えない。」 「優しい君と、さもしい僕。」 なかなかのキラーフレーズです。特に「セオリー」という単語の使用にガツンときました。 予定調和の人間関係の動きに一石投じる、その感覚を忘れず、さらなる作品を書いて欲しいです。 「優しい君と、さもしい僕。」も痺れますね。少し見栄を張ろうとしてるところが、実にさもしい。良い詩です。
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