四肢をちぐはぐに振り回しながら
チンピラ歩きの極楽トンボ
ぶつかる視線を急旋回でかわし
今にも汲み取られそうな街角の
ひょんな拍子のつむじ風
ホログラムの羽を
太陽にまっすぐ立ち上げて一人ゆく
極楽トンボ
やつれた背に虹を倒して
明後日へと逃げる奴は極楽トンボ
物乞いのヒゲはやがて
段ボールの切れはしを引きずった雑踏に
伸び放題なノイズとなる
明日のご飯が食べられません
なぐり書きはしばしばすり切れてるが
もっともこちとら
あんたの臭いで食べられませんよ
パキった昼下がりだ
黒目と白目が影踏みをしているからまた
俺はこの
ケロイドの波紋を越えてゆかねばならない
前腕で羽を広げているトンボのタトゥーの様に
本音と建前を交互に羽ばたかせて
一人
極楽トンボ
極楽トンボ
カラスウリの枯葉をたぐれば
ドブ川公園
葉脈だけ食いあまして
まるごとかすめ取られそうなかけ引きに
手持ちぶさたのリングで打ち鳴らす
ワンカップ瓶
額の傷につなげて剃り込んだ眉と
虹のカラコンずらせば
ぱしん
トンボの腹が水面を叩く音
極楽トンボ
俺は極楽トンボ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 459.0
お気に入り数: 0
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作成日時 2024-10-07
コメント日時 2024-10-08
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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2024/12/27 02時21分03秒現在
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物事には表と裏があり、その物語が成立するのにもプロセスがあります。極楽トンボと題されてどのようなイメージを持つのか。そのイメージのままに書かれていますが、先に述べたように物事には表と裏があり、そのことを読み取るのが文芸の味わいでもあり楽しみ方でもある。主体が人物として書かれるのならば詩も同じことですね。そのまま極楽トンボの外装として言葉に書かれるだけならば、その内容を超える文脈文体としてのおもしろさで書かれるべきだとおもうが、それが垣間見れないのです。
1これは単に極楽トンボのイメージのままに書いたというわけではないのですが、アラガイ様にはそのように読めたのですね。 コメントありがとうございました。
0? ではどのようなイメージでお書きになったものなのか、わかりやすく説明していたたけますか?
0>そのイメージのままに書かれていますが なぜそう断定できるのだろうと疑問に思ったまでです。 説明してご納得いただく必要はないでしょう。読んでおきたいように読んでおけば良いのですし。 これに対しての返事は結構です。
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