笹竹揺れる七夕も過ぎ秋風よ
手慰みの詩片よ
夜風に流した恋文が闇の底のハデスの庭に咲く
失意が唇の花びらを毟ったから
女は紙のピアノを弾くのだ
貧しさが浚うドブにボウフラが赤く祭りを踊り
ありふれた静かな愛憐よ
歳月に風抜ける土偶の心よ、海を身籠れよ
瞳の穴に僅かに音楽を喰う虫が行ったり来たりしている
糜爛したメス犬の八つの乳房よ欲情せよ
おまえが沼の淵で昏睡から覚めて
一角獣の首に腕絡ませて囁いたいつかよ
愛の言葉が天空の星となり雨となるだろう
夜の砂漠に咲いたサフランの星と涙の化石よ
モノクロームにチョコをはんで太陽の衣を着たハチドリの物思いよ
シャボン玉に似たおまえの夢をシャーベットにして
そっと銀のスプーンを刺そうか?
そして、再び雨
羽ばたくのは過去と未来の渦、
エスプレッソコーヒーを掻き回して
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 534.5
お気に入り数: 0
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作成日時 2024-10-05
コメント日時 2024-10-27
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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2024/12/27 02時51分09秒現在
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終連でエスプレッソ掻き回して飲みたくなりました。 しに出てきた事柄全て掻き回して、再び降り出した雨の音を聴きながら飲み干したいものですね。
0そうですね、そういう造りになっています。コメントをありがとうございます!
1いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます♪ これからもよろしくお願いします。
1紙のピアノか。ペーパームーンて映画でしたっけ?古いエスプレッソマシンを購入した記憶があります。単に興味があったのと、エスプレッソマシンが自宅にあって入れて見せたら、格好よくみえるかもか、なんてアホなこと考えて。夜更けにふと開いて読んでいたら思い出しました。 使われてる言葉の振り幅?ボウフラからハデス、etc.、にちょっと刺激を受けました。ありがとうございました。
0コメントをありがとうございます! 言葉の振り幅を気取って書いてみたんですよね。笑 そんな映画ありましたね。聖書を売る少女とサギ師の愛だったかな? 紙のピアノは練習用に昔あったんですよ。それが音が出ないのが切ない風情で、ね。
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