後何回、貴方に会えるだろう
後何回、貴方と言葉を交わせるだろう
後何年、貴方は生きていられるだろう
いつか永遠の別れが来る前に
後どれだけのことが、貴方と出来るだろう
夕陽が霞む黄昏道を歩きながら
ぼうっと一人で考えていた
石畳の散歩道
一緒に歌った夕焼け小焼け
繋いだ手からは貴方の温もり
幸せだった思い出に浸る
大好きな貴方といつまでも一緒
幼い私はそう信じていた
だけど、人間いつか死ぬものだ
いつの日か、貴方が言っていた
受け入れなければいけない時が
いつの日かは、やってくる
だって、命は永遠に続かない
どんなものだって生きていれば
いつかは終わりの時が来る
それは貴方にだって同じこと
それはわかっているけれど
いざ、別れが来るってなると
寂しくて、苦しくて、胸が痛い
愛している貴方がいなくなったら
私はどうやって立ち直ればいい?
溢れる涙をどうやって止めたらいい?
張り裂ける心を何で埋めたらいい?
考えだけが堂々巡り
答えは結局見つからずじまい
多分、今考えても仕方がないことなんだ
せめて、貴方が旅立つ時まで
ただ、健康でいてほしい
ただ、穏やかでいてほしい
ただ、幸せでいてほしい
それだけが、私のわがままです
今は残された時間の中で
出来ることを考えてみよう
今夜、電話を掛けてみようかな
今度、お酒を贈ってみようかな
休みが取れたら、会いに行こうかな
貴方が生きている間に
たくさん恩返しが出来たらいいな
夕陽が沈む黄昏道を歩きながら
一人、フッと笑みを浮かべていた
作品データ
コメント数 : 9
P V 数 : 627.0
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-03
コメント日時 2024-10-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:627.0
2024/12/27 03時08分37秒現在
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愛する人のことを思い、いつか来る別れを惜しむ。女心と白い酒。演歌と歌謡曲の風情が脳裏に浮かびました。大切なテーマだからこそ、捻りもなくシンプルに描き終えたという印象。しかしそこに撚りを加えるところが文章芸というところですから、いい文章だけに少し惜しい気がしました。 なにかこう例えや比喩を使ったり、映像的なイメージを使って表現したりこれまでのような芝居仕立てがなく、素の田代さんの思いがそのまま書き表されているような、詩だからそれでいいと言えばいいのかもしれませんが、大人しい感じがしてしまいました。秋は少し心が弱くなる季節かも知れませんね。
1コメントありがとうございます★ 季節が秋から冬にかけて暗くなってくるので、少しセンチメンタルでな感じのを書いてみました(*´ω`*) 大好きな人にもいつかは死が訪れる、そんな寂しさと物悲しさの中に、生きている間に幸せにしたいと思う主人公の気持ちを織り交ぜてみました。
1始連で相手との時間を思い巡らす場面があり、「夕陽が霞む黄昏道」で思い出のシーンに入ってゆく様がドラマ(演劇の用語でいう劇的)だと思いました。 五連目からは別れの日がいつかやってくるだろうことを思い気を揉み、哀しみが作者を襲うけれど、九連目三行目で「多分、今考えても仕方がないことなんだ」として、十連目からは相手にやってあげられることを探し気持ちを持ち直す。 そして、終連で「夕陽が沈む黄昏道を歩きながら/一人、フッと笑みを浮かべていた」と繋がり終わるところがなかなかニクいなぁなんて思いながら読み返してしまいました。
1コメントありがとうございます★ たくさんのお褒めの言葉に感謝致します★ 大好きな家族との思い出に浸りながらも、後何年会えるだろうと少し切なく思う主人公の心情を詩に落とし込んでみました。大切な人を思い浮かべながら読んで頂けると幸いです(*´ω`*)
1大好きな家族との思い出に浸りながら描いた詩だったのですね。 人には様々な想いや人生があり、詩に落とし込むことで消化してゆくのかもしれませんね。
1こういう綺麗で穏やかなのが田代さんの本領なのかもしれない
1コメントありがとうございます★ そうですかね〜(✯ᴗ✯) 綺麗にかけたかしら(笑)
0親御さんかな?素直な愛ですね!それも幸せ。
1コメントありがとうございます★ そうですね、この作品では大好きな家族との思い出やこれからについてをテーマにしています。あなた=私の母、祖父をイメージしています(◍•ᴗ•◍) 素直な愛とのことで嬉しいです♡
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