この朝のわたしは疲れている
生老病死を明るめて
さくばんの
夏の名残は終わっていたか
わたしはコルト・シガーを
一服、一服吹かすのだ
その慈悲が
わたしを満たすまで
一服、一服吹かすのだ
ひとは私にパッションを求める
いや、わたしは疲れきっている
ひとは私に散文をすすめる
いや、ちょいちょい書いてゆきたいんだ
本日は九月の四日
リハビリを終えついに現場の
仕事に復帰する日であった
さくばんは雨の中、自身を呪った
呪ったとて、快活歩いていた
明かりの下で止まった
最後の蝉が鳴いていた
私はとても孤独であるから
人に寄り添っていきたいと願う
その為に、奇をてらわず
只、中也の自恃をわたしも得よう
こんなさみしいわたしの考えを
あなた方もわかってくれると信ずる
信ずることは危険であるが
信ずることは容易い
明るんだ生命生活そのものを
今 両腕でおさえこむだけ、いっぱいだ
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 640.6
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作成日時 2024-09-04
コメント日時 2024-09-10
#縦書き
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2024/11/22 00時53分55秒現在
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生命活動が明るんできてよかったなあと思いました。様々に迷った末に、自分の力を 発見できた、というようで、希望がたくさんあるように思います。それでこの詩では、 蝉などが描かれており、生活と言うテーマを、いろどるように、自身の認知が働いていますね。 疲れた状態でも、暗くはない。人生、何歳からでもやり直せるな、と思いました。
1おはようございます。黒髪さん、コメントありがとうございます。 昨日、今年初めての会社の現場仕事をしてきましたよ。 ちょっと前まで、睡眠でトラブっていたのですが さくばんはグッスリ眠れました。 やっぱり働く事は大きいですね。 今はちょっとした緊張感を持って詩作に取り組めると思います。
1人生に漠然と蔓延る倦怠感、それでもなお己の中にある矜持と仄かな希望を感じる作品でした。 なんだか頑張ろうと思える作品で好きです!
1作品とは関係ないのですが、運営者としてのご活動、大変お疲れ様でした!
1こんにちは。 この小さな情熱が、至極、個人的なものでありながら、それが文章として、詩として 発露されたとき、人にもその、頑張ろうと思って頂けること それ以上に詩として目指すべきことがありながらも その地点で何かもう詩人(と、僕がそう言われるのならば)として その役割を終えているようにも思えます。感謝。ありがとうございます。
0ボクは自分語りをあまりしないけど、 たぶんそれは他者へ 信頼を寄せるということがないせいかも知れない ボクはあまり人の詩は読まないのだけれど それも他者への愛がないからなのかも知れない 「ひとは私にパッションを求める」 なるほど、他者が自分に強いる【威圧】、 「ひとは私に散文をすすめる」 他者が自分の想いを曝け出せという【威圧】、 それらの【威圧】が、 また他にもまだ沢山ある【威圧】が、 ――生まれること、 ――老いること、 ――病むこと、 ――死ぬこと、 とともに作者を【威圧】しつづける、 さらにリアルな生活がある さらに、さらに、「さらに」がさらにありつづける、、 ボクが自分語りをあまりしないのは、 じつはボクのすべての想いを知っている 誰よりもボクを愛してくれる天使が傍にいるからだ ボクはあまり人の書いた詩は読まないけれど 天使の囁きは、波の音のように聞いている ボクは拝むことをしない、 宗教じみた朗らかな対話も、まったくしない 「こんなさみしいわたしの考えを」 「あなた方もわかってくれると信ずる」 いや、ボクは人を信じたりはしない それでも寂しいなんて思うことはない むしろ妻でさえ鬱陶しく感じ、 独りでいる時間がこの上なく嬉しい ボクはそれほど【威圧】を感じない 大きな天使の羽が、 醜い他人からの様々な【威圧】や、 すべての呪いを遮ってくれているからだ 今も天使の囁きを詩のように聞いている いつか君にも天使の話をしよう、、
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