ジップロックコンテナ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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ジップロックコンテナ    

夏は教え続ける 炊飯器の中に余ったご飯は冷凍しろと それでも 冬になれば出しっばの冷やご飯が いつまでも腐らないことに僕ら 毎年感心している 愛猫の夏は毛づくろいがとまらない 被毛を濡らすことで 体にこもる熱を下げている その傍らで 僕だけ一人バグっていた 行ってきますの後ろ髪 それをキャットトンネルの奥まで ずるずると引っぱっていく猫が どうにかたぐり寄せたその足元でもまた ぐるんぐるんと絡まってしまう猫が そう 猫がすべて悪いんだとして 僕が人間でなくてはならない理由は 一体どこにある 僕はフリーズを決め込んだ 手帳もスニーカーも空腹も捨てて マーキングを忘れた部屋は 雨戸を開けても真っ暗で 窓に映るのはざんばら頭の無精ヒゲ 曜日が渋滞するケージの中では 降り立つところもなく 僕はただ カレンダーの枠線にぶら下がり 一人とっ散らかっているしかなかった ブラインドの紐が 冷凍室の奥までずるずると引っぱられると タッパーにはさまった朝が レンジの中から勢いよく飛び出した いよいよ治ったぞ ちーん ヒューズが飛んで猫の腹肉が揺れる 朝だ さあ行こう



ジップロックコンテナ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 715.7
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-09-02
コメント日時 2024-09-19
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:715.7
2025/04/12 08時58分49秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ジップロックコンテナ コメントセクション

コメント数(8)
佐々木春
佐々木春
作品へ
(2024-09-03)

わたしには難しかったです…なにか投げやりな感じでしょうか。

1
ぺえ太
ぺえ太
佐々木春さんへ
(2024-09-04)

コメントありがとうございます。投げやりではないてすがヘタクソですね。難しいですね。精進します

0
atsuchan69
作品へ
(2024-09-04)

ったく、素晴らしい作品ですね!  まさにお好み焼き定食のテイストっちゅうか、 トッピングの鰹節がソースとマヨの上で踊るニャー、、 散らしたことばの青海苔が煌びやかに メタファーである紅生姜を魅力的に引き立てる‥‥ こんなんだったら、ごはんお代わりして お味噌汁もガブガブ飲める、、 自己のアイデンティティに対する問いかけもあるのだけれども あえてテーマをクローズアップさせようとせずに、 リアル(日常)を模した語りの「流れ」によってワザともてあそぶ さらに猫の役割にしても、 「僕」のアイデンティティの不確かさをより際立たせていると思った

1
ぺえ太
ぺえ太
atsuchan69さんへ
(2024-09-04)

コメントありがとうございます。 以前投稿した猫の詩にもコメント頂いたので、atsuchanはもしかして猫好きですか? 若いですねえ。お好み焼き定食でご飯お代わりしましたか。糖質爆弾に味噌汁もガブガブで健康診断が怖いです。とはいえ、ペヤングと食べる冷やご飯が大好きです私。炊きたてご飯は不可です。 >猫の役割 深いテーマです。これを考えるだけでペヤングペタマックスいけそうです。 この作品はどうなんでしょう、やっぱり妄想こじらせすぎなんでしょうか…

0
青十字
作品へ
(2024-09-18)

クズ。すぐさま筆を折れ。

0
澤あづさ
作品へ
(2024-09-18)

冒頭の伏線がうまいこと回収されていて、文体も流麗で洒脱ですが、聯想がなめらかでなく伝わりが悪いように感じました。とはいえその伝わりの悪さには、読者側の問題もあると思います。クズではまったくありませんので、筆は折らないでください。

1
ぺえ太
ぺえ太
青十字さんへ
(2024-09-19)

どことなく完備臭…

0
ぺえ太
ぺえ太
澤あづささんへ
(2024-09-19)

コメントありがとうございます。 自分だけ楽しんで読者を置いてきぼりにしていないか毎回不安ですが、今回も妙に頑なになってしまったかもしれません。エゴをごり押しして、伝わるように書けなかったところは反省点であると思います。 先週、ベランダで育てていたカネノナルキが根本からぽっきりと折れてしまいました。水のやり過ぎが原因だったと思います。挿し木して様子見ますが、折った筆も再生するでしょうか。創作活動を続けていく上で、捨て鉢になってアカウントごと消すみたいな日も今後あるでしょうが、どっぷり創作にかまけて金にならない鉢でもきっと捨てられないのだと思います私は。聯想がごたつくのは性格でしょうか…

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投稿作品数: 2