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1一日
「今日はい良い一日だったな」 彼はそう言ったきり それから一言も喋らなかった。 笑っていたけれど 何が楽しかったのか分からなかった。 ただ、その一瞬、 掠めるように風が吹いた。 乾いた、冷たい風が吹いた。 一瞬、何か巻き上げられて そのまま遠くへ飛ばされていったような気がした。 彼は笑っていた。 笑っている理由が分からなかった。 そして、今日がどんな風に良い一日だったのか。 何一つ思い当たる事柄が見つからなかった。 日が傾き、赤く黄昏れ やがて河の向こうの街並みの中へ 沈んで消えた。 いつの間にか彼は居なくなっていた。 遠くで草木の揺れる音だけが聞こえた。 空には星が見えず ひどく生ぬるい風が吹いた。 昔にも、同じ事があったような気がした。 何時のことだったろう? その時も彼が居たのだと思う。 否、別の人だったかも知れない。 はっきりと思い出せない。 あの時から今まで、どれくらいの時が流れたのか? あの時と今と、何がどう違っていて、 時の流れが何をどう変えたのか? 何も思いだせなかった。
1一日 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 358.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-26
コメント日時 2024-07-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
titleどう読むのコレ?
1あまりにも深い思索に、驚き、見入ってしまいました。強く推奨したいと思うのですが、 この感覚は、言葉で表しがたいので、強いメッセージで評をかけません。 ただ、生きているという感覚が根深く捉えられていたところ、一種の、生への 執着から抜けだしているのかなあという風に感じました。
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