コキア - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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羽田恭

喘息の少年の世界

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誰かがドアをノックしたから

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あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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コキア    

僕が太陽と一緒に生まれた時 君は休暇を吸い込んで丸く膨らんだ植物で 図々しくも母よと名乗った 君は柔らかくともチクチクしていた 中東の箱舟の船底ではぐれて 肝心のクライマックスも見逃した 真っ暗な座席に非常口の明かりだけ 父親の記憶も存在も曖昧で (カマンベールと骨付き肉はナシ) 買い物リストは至ってシンプルながらも こじんまりとした庭を欲しがった 君はいつも玄関の外にいて 決して家族の輪に入ろうとはしなかった テーブルが進行方向を覚えて歩き始める 食卓は決まって準備の前に逃げ出したもの 君はその度に化粧もしないで追いかけたね 太陽が先に滅んだ 僕はちっとも死にたくならなくて もう何かの病気じゃないかと思うくらい 毎日新しいプレゼントが与えられ その度に律儀に僕は箱を開けていく プレゼントは順番待ちだ 来る日も来る日も列は途切れない 早く機械化してほしいのに ときめくことさえもはや習慣と化し おかげで過労死させられそうだった チクチクはとても短い歌 誰が書いたのかわからない歌詞 それは君だけのために書かれた 君だけの歌 一緒に来られなかったという兄と 時々野菜を送って寄こす妹 パレットに残った色は少なく 君は懐かしそうに膨らんだまま干からびて 最後は賢い箒になった これから誰のために生きようか ここで生まれたんだと言い張る町に 記者やら関係者やら、ぞろぞろと集まり始め じきに謝罪会見が始まる



コキア ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 18
P V 数 : 1556.6
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2024-07-24
コメント日時 2024-08-02
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/23現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1556.6
2024/11/23 17時12分16秒現在
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    作品に書かれた推薦文

コキア コメントセクション

コメント数(18)
野良 ○弧
作品へ
(2024-07-25)

何だか、久々に書ける人の詩を読んだ気がします。ケチをつけてやろうなんて気も起こりません。単純に上手い。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-07-25)

あんまりいいコメントできなさそうですけど、 批評的な視点をもってると思いましたね。 謝罪って何を謝るのだろう? 「僕」のことを? 「君」のことを? 家族の機能不全のことを? 早々と「太陽が滅んだ」という家庭。 左翼的な、妻が夫を尻に敷いている家庭のこと? 現代の権威主義のステロタイプ... woke... 「柔らかくともチクチク」している、コキア。 役割が極度にあいまいになった(シンボル機能の失墜)、 現代性を象徴しているのかもしれません。

1
妻咲邦香
野良 ○弧さんへ
(2024-07-25)

ありがとうございます。そんなこと言わずケチつけてください。もう貧乏でお金がなくてケチケチしないと暮らしていけないんです。土用なのに鰻も食べれません。メザシで我慢です。

0
妻咲邦香
おまるたろうさんへ
(2024-07-25)

はい現代性どころか過去性も未来性も象徴して迷い道くねくねなんです。そして何を謝罪するのかと言いますと、実は先住民族を奴隷にして歌うというMVを作ってしまいまして、さらには全裸に見えるボディスーツをいきなり本番で着てテレビ局を出入り禁止になりまして、さらにさらに自撮り写真を加工したおっさんが偶然私に瓜二つで通報してしまったりと謝ることばかりの人生、でも謝罪は健康にいいですよ。何もなくても一日一回は東南東の方角に向かって謝罪しましょう。

0
A・O・I
作品へ
(2024-07-26)

君と僕のと関係が気になります。君よりも早く太陽と一緒に生まれた僕に対し君はなぜ図々しくも母よと名乗ったのか。君こそが愚かなようでいて僕も同じ気もします。僕の心次第で僕はどこまでもときめいていられるようだが。君のチクチクも草wまわりの手によって花束にできないものなのだろうか。薄っぺらくひねくれている私でありますから。きれいごと、という気持ちになりました。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-07-26)

最後の「してやったり」 感があるのが、 かえってマイナスな気がする。 よく考えると、ゆるい詩だな。 >最後は賢い箒になった ここで筆を置いといた方が、 賢明だったような気がしてならないよ。

1
妻咲邦香
A・O・Iさんへ
(2024-07-27)

ありがとうございます。私にはコキアは何かの母に見えるんですね。何の母だかわからないけれど息子の帰りを待つ母。適当な鼻歌しか歌わない母。メロンとパチスロの好きな母。僕の母ではないが僕は息子になりたがっている気がする。きれいごとに見えるのはコキアは体内でしか偽ることをしないからではないでしょうか。

2
妻咲邦香
おまるたろうさんへ
(2024-07-27)

そうなのか、まだ旋律が残っていたのでついつい心を当てはめてしまった。スキャットでも良かったんだけどそれだとバブル期前のシティポップ感が出てしまうので。してやったり揉んだったりは自分の中にある言葉なのです。ビバ昭和歌謡。

0
A・O・I
妻咲邦香さんへ
(2024-07-27)

友達との会話、道端でのやり取りその程度で済むようなことがオオゴトになってしまう、ほんの些細な出来事で 少しのかけ間違いが、あーだこーだいうネタとして消費拡散され、謝罪会見のように表に出される。 >これから誰のために生きようか/ここで生まれたんだと言い張る町に/記者やら関係者やら、ぞろぞろと集まり始め//じきに謝罪会見が始まる 最後の一文に全部持っていかれる。そうなってしまう。しかし意味わからないコメント返しですね。おもろいけども

1
妻咲邦香
A・O・Iさんへ
(2024-07-28)

最後の流れのとこは、一度まとまりかけていたものに異物を放り込むことでそれまでのことを台無しにする、というかちゃぶ台返しみたいなことをしたかったんです。セットが崩れる、みたいな。楽屋落ちというか。

1
A・O・I
妻咲邦香さんへ
(2024-07-28)

でしょうね、うまくハマってるんでそれは見りゃわかりましたよ(^^) そういったおもしろさを詩で行うことは作者さんの意図でありますから、読み手としてわたしはこう思うでしかないのですが。この冷静なやり取りも含めて、この場における詩の面白さとなるのではないでしょうか。(お付き合いくださりありがとうございます!)

1
妻咲邦香
A・O・Iさんへ
(2024-07-28)

ハイありがとうございます。そんなちゃんと考えてないですよ。全部後付けで人から言われて初めて、そ、そ、そうなんですよくわかりましたね、なんて言ってればそれなりのモノに見えるという、まあそういうことにしときます。

2
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-07-31)

「プレゼント」の連がとても印象的でした。なんでしょう、「僕」がずっと「子供」のままいさせられる状況というか。いや、家を存続させようと「僕」が留まっている? そこまではいかないか……(非常口は見えているはずなのに、逃げ出していない所から)。 「誰のために生きようか」というのも、家の外の生き方が分からない、という面があるのかもしれません。 良い詩です。

1
妻咲邦香
熊倉ミハイさんへ
(2024-07-31)

ありがとうございます。人は生きているのか生かされてるのか、困難から逃げることが実は本来の意味での生きることなのかもしれない。つまり本能に従い生き延びることが生きることで、では逆を言えば、困難に強い意志で立ち向かうことはある意味無理やり生かされること、なのかもしれない。今ふっと思いました。生は同時に悲しいプレゼントとも言えるのかも。

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2024-08-01)

「町」は「街」のほうがよいと思います。

1
妻咲邦香
田中宏輔さんへ
(2024-08-01)

大概の詩ではやはり町よりも街の方がいいのでしょうか。だとするとあまり使ってもらえない町がかわいそうだったのでつい。 ごめんよ町、やはり街の方がいいってさ。いつか君の時代が来るさ。それまで私はこうして応援するよ。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-08-01)

コキア。確かに髪を薄紫や茶色に染めた老婆にも見えてくる。遠くにしゃがんだ姿を想像してみれば、です。箒といえばやはり竹箒が主流なのでコキアの魔女箒は身近には感じられません。でも写真で見るひたち海浜公園のコキアは壮観ですね。一度行って眺めてみたいですね。  この詩解読不可能に読めますが、なんだろう、擬人化させたコキアが思い浮かべる郷愁への思いを語り手自らの回想と交錯させてあてがっているのか。お坊ちゃまのように育てられた僕。チクチク言葉そしてふわふわ言葉。小学校の道徳で言葉を選ぶ本として教えられるらしい。ふわふわ言葉は元気の出る言葉。そしてチクチク言葉は、その反対ですね。こころを傷つける言葉だという。コキアにはそんな印象が浮かび上がるのか。昼夜自転車で街を流していると、その場所の雰囲気で突然過去が思い出され蘇ることがありますね。当然思い入れのある草花や何かの彫像を見たときにも懐かしさがこみ上げてくることはあります。 そんな思いを一方ではコキアから。そしてもう一方は語り手と曖昧に混合させていて、これでは終わりの謝罪会見と読み手には合わせてわからないはずです。否、はじめから解読不可能に書き込まれている。それは二重にも三重にも仕掛けられた罠があるからです。出来栄えのよいわからなさ。だと思います。

1
妻咲邦香
メルモsアラガイsさんへ
(2024-08-02)

ありがとうございます。書いた私ですら解読不可能、よく理解出来てないのです。ただコキアは凛として立ちながらも不安定な表情をしてみせる、しかも油断をすると大量の子供をポコポコ産み出す、魅力的な生き物です。女性的で多くを語らない、でも語りたい話を沢山有してそうな、そんな魅力的なコキアの架空の日常を綴ってみたかったのでした。時にはドラマチックに時には変わり映えのしない、憎めないコキアのどうでもいい日々のこと、どうでもいいどうでもよくないもので溢れ返ってる私たちの日常が愛しいと思えたのです。とりあえず明日を生き抜くために。下着を履くようになる前の人間の立ち姿、息遣いを想像しながら。

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