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らんらんるー
性善説にただれる週末は ひりひりする群衆と スクランブル交差点のど真ん中で詰んで ぱちんと指を鳴らせばほら みな一斉に思考停止 あわあわ 駅前カラスにディスられて 蹴りあげたゴミ箱から猫が飛ぶ 白塗り男のパントマイムだけが ひときわ健全だったよな はい拍手 ぱんぱんぱん クラッカーから飛び出したリボンは ホテル街を走る半裸男の 腰に巻かれた赤いベッドライナーみたいで 二人して笑い転げたよな しがみつくほど絡まらなくて 俺は一人らんらんるー 次は誰と落ちる ピノキオの鼻先をディップしながら ぬるいシェイクで遊んでいたら やがて 泣き化粧みたいな朝焼けに君 田舎でほんとの朝を迎えてくれと 黄色いスマイルを置いていく
らんらんるー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 807.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 3
作成日時 2024-05-08
コメント日時 2024-05-21
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
カッコいい詩ですね チャレンジしてもこれは書けない。 また新たな詩を楽しみにしています。 詠ませて下さいね。
0仲間たちでトランプゲームを。たとえばポーカーや神経衰弱をしているときのようなドキドキしたお遊び感がある。タイトルといい言葉を操る巧みさ。面白さ。という点ではマルをあげたい。
0ちょっとこれ楽しい。幸せの在り処を知ってる詩ですね。いい時代は何処かチープで手作り感がある。
0コメントありがとうございます。 カッコいいなんて言って頂けて恐縮です。素直に喜んでしまいます。
0コメントありがとうございます。マルを頂けて嬉しいです。 お遊び感は創作や人生においていちばん捨てたくない要素だったりします。これはただただ楽しんで書きました。
0コメントありがとうございます。 幸せはいつも何かに擬態して人を試しますね。田舎で鶏小屋こしらえたいです。
0らんらんるーってドナルドですよね、あの。ネタが懐い! 良いノリで書ききって、面白いしうまいね。ただ「泣き化粧みたいな朝焼けに君」このラスト3行で、あ……きれいに収めちゃったなという、印象を残しました。勿体ない
0コメントありがとうございます。 そうです、ドナルドです。当初のイメージはバットマンのジョーカーだったんですけど、書いてるうちに路線がズレていってドナルドに。 ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』、あの続編が10月に公開されるそうで生きててよかったとつくづく思います。 ラスト3行は自分的には決まった感じだったので、なるほどです。加減が難しいですね。振り切り方甘いと空回りしちゃうんで…
1ちょうど、今日「ジョーカー」を再視聴しました。あの映画は本当に傑作ですね。完成され過ぎていて、続編の出来をすこし心配してしまうほどです。 「ジョーカー」では「踊り」がキーですよね。あの度にアーサーの心身が何かを失い何かを得て再生していく、そんな儀式のように映ります。「らんらんるー」もその呪文版のようで、それを唱える時にあのピエロ顔がくっきりと記憶から甦る。 確かなものを探したい、という詩ですね。妻咲さんが指摘しているように、自分を笑い者にするんじゃなく、心から笑ってくれる人、その信じられる笑顔がただ欲しい一心。その理想の相手から、街を離れるようにお願いされる最後、それが唯一の救いでしょうね……。
0軽快でこなれていらっしゃる、アグレッシブなようでいて古典的な気がします。
0アーサーは憧憬を抱くというよりは共感してしまうジョーカーでした。あの儀式めいた踊りは、なるほど脱皮ポーズだったんですね!(ジョーカーは爬虫類と同じ扱い) あれは挿入曲も渋かったですね。クリームの『ホワイトルーム』が流れたシーンとか鳥肌ものでした。続編はレディー・ガガ扮するハーレクインも楽しみです。 しかしドナルドの闇深さはジョーカー以上じゃなかろうか。裏表が激しそうだし!って素顔なんて知らないけど…。それでも人間、裏表ないとムダに消耗しそうですね。裏の顔というか、自分だせえなあと思える目は常に持っていたいですけどね。 「サービス精神は都会人の弱気」と三島由紀夫が自身の著書の中で言ってましたが、弱さが生み出してしまう究極の自己犠牲がピエロなんでしょうか。
1自分には、オチがないと気持ち悪いみたいな囚われが詩にあって。それが本来書きたかった事を見失わせてるパターンもあるんですが。んー。「古典的」なのかもしれません。
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