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夢の叶え方
職場であるビルから眺める夜の東京、 蛍のような光の粒が残酷に光っていた。 常に心臓に蛇が這いずり回っているような不快感。 子供の頃は楽しかった、スーパーマンのように空を飛びたいなんて可愛い夢をこんな私でも抱いていた。 こんなことを思い出すと体の中にいる蛇が私の心臓を強く締め付けた。 刹那、私は眼下に広がる蛍の群れへと飛び込んだ。 横隔膜が私の内臓を押し上げる。 大地と大空は決して混ざり合えない、 そんな思いを抱きながら 私は夢を叶えた。
夢の叶え方 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 561.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-26
コメント日時 2024-03-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
蛍の群れに飛び込んだのは、心臓に棲みつく蛇のせいだったのでしょうかね。 よくある、と言うと失礼かもしれませんが、希死念慮が渦巻く詩だと思いました。夢を叶えられない絶望的な現状から抜け出すため、死後の世界で夢を叶えるというような。 ただ、スーパーマンは別にマントに呪われながら飛んでいる訳ではない。そう考えると、痛みから逃れるように、呪いから逃れるように夢に向かって飛び込むのは、はたして夢を叶えたと言えるのか。 強い快楽を感じながら飛ぶような、清々しさがあればよかったなと思いました。
0「大地と大空は決して混ざり合えない、」 このフレーズが印象的でした。ある意味リアルに、客観的な事実としては当たり前の事実、例えば空が落ちて来る不安を表した杞憂みたいに当然のことなのですが、このように表現されると、ふと立ち止まり、沈思黙考したくなってきます。
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