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これはあなたの物語、です。
1 くものかげに 雪の花弁 坊主が数珠を 握っている 制服の少女が スケートをしている ひらひらひらひら ひらひらひら も一方では 雪の花弁 ひらひらひらひら くもと雪 くもと雪 一面に これはあなたの物語、です。 2 わかくさ生える きのかげに びゅうびゅう生える 長く、長く びゅうびゅう生えて 小丘を成す その上に 制服の少女が バスケットを空ける 生える 生える びゅうびゅうびゅうびゅう 丘と樹 丘と樹 葉を散らし これはあなたの物語、です。 3 ひのかげに ひのかげに 坊主は数珠を 握っている 握っている 袈裟の坊主が ひのかげに ひのかげに 数珠を坊主は 握りつぶす ――誰もみえぬひのかげに―― あ、 じゃらじゃらじゃらじゃら じゃらじゃら 玉のように 溢れる ひのかげに ひのかげに
これはあなたの物語、です。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 999.2
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-14
コメント日時 2024-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
すみません、#歌誌帆掲載応募というタグは間違えて付けてしまいました。掲載の意志はありません。
0私たちの物語はどこで終わるのか。 空を見上げ、雲とその雲から振り落ちる雪で出来た真っ白いキャンバスに、私たちはどんな未来の物語も描ける頭を持っている。 若草の丘と樹の、長きに渡る歴史の上で爛漫な私たち(少女)が生きている。 しかし、3から「私たちの物語」ではなくなる。死後は生前遺した樹のような生きた証を、また別の誰かの物語に組み込ませて、あの上空の陽の陰へ昇るのだろう。それら含めて、タイトルの通り。 そう解釈すると、綺麗な構成だと感じました。少し気になる点を挙げるとすれば、擬音を煩雑に扱っていないかどうかでしょうか。 物「語」と「音」は密接なテーマかと思ったので、既存の擬音しか使用されていない(目新しくない)ところを見ると、「私たちの物語」は誰しも同じような平凡な物語なのだ、とネガティブな気持ちを植えられた気分がします。一意見として、ご参考までに。
1これはあなたの物語、です。というので主人公に書かれたつもりで読んだのだけれど、坊主が数珠で、オノマトペってあるのでエロスな僕も実感としてちょっと入っていけなかった。面白い作りですが、このオノマトペってやつは至る所で扱われていて、もう食傷気味ですよね。まあ、それはいいとしても坊主、これがちょっとエロスにはまり過ぎて逆に遠ざけてしまう。※まさかエロスとか解釈して気分を害したりはしないですよね。エロ、じゃなくてエロスなのです。お願いします。
1素敵で正当でもある解釈をいただき、うれしく思います。それはもう、ネガティブな気持ちを植えられたということも含めて
1エロで読むしかないんじゃないかとは思います。 これでもオノマトペには「賭けた」つもりなのですが
0好きです
1まず浮かんだのが歌としてのMV、その画像ですね。単純に数字がふってありオノマトペが良い方向へ引っぱった感じで、意味はわからなくとも見えるものだと思いました。titleから考えることもできそうです、あなたを、この詩の中の第三者とするならば、あなたがいる世界に坊主と制服の少女がいる、3では最後には坊主が残る。――誰もみえぬひのかげに――というあえて引っかかるように書かれていることもあって。あなたは死んでいるのかもしれないし、坊主こそがあなたなのかもしれないですね。ただワタシ的にはあなたとは読み手のこととして、想像の域を広く取られたこの詩から、あなた(読みて)が何かしらの物語を作り上げる、そのように書かれているから、どうぞと、titleに込めているのかなと受け取りました。ついでに各オノマトペを調べてみたけどなにかしら意図したものはありそうですね。相当練られているような気がしました。まあそう思って楽しめましたね。
01,2,3と続いて居るので、うた形式なのかもしれないと思いました。オノマトペの反復が歌謡を想起させてくれます。無駄のない簡潔な歌詞のなかに、詩魂を感じました。特に数珠と坊主、この組み合わせに詩魂を感じました。
0コメントありがとうございます。コメントに手助けされて、自分の詩を客観的、批判的に見ることができたように思います。というのは、なんか、自分で読んでても、むずかしいな~って思ってきました。
13の数珠は、たしかに隠喩的に使われていると思うのですが、それが十分に成功しているようには私は思われません。
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