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平安時代の今の春
約束からひとつ花を抜いて、せせらぎにそってほどける階段と平行に車が歩く 冬の始めに、なこが子を生んだ。その子が誰を見てもちち(父)と言うからみんなで笑った 今、花やすっかり面白味を欠いたのっぺりとした春の雲がある。寒さは思考を抽象的にするのかもしれない。冬の本当の太陽は致死的で、仏様の手が人を守ってくれていたのかもしれない。雲を見てなこが父と言うから手を離すのを諦めた
平安時代の今の春 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 710.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-09
コメント日時 2024-03-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
平安時代からある梅?がある、そこに息づいた現実を切り取ったものなのかなと思われますが。なこ(那箇)とは(あれ。あのもの。どれ。どのもの)のことで、そういったちょっとした変容として言葉選びをしているところが、・のっぺりとした春の雲 や ・太陽は致命的で など、〝なこ〟の周辺に与える詩の雰囲気をよく醸し出せている、小難しいイメージを与えるtitleからも現代と平安を重ね読み手の想像を織り交ぜることが出来るようにも思われた。これ多分段組みしたほうが見栄えよく一文一文であればもっとしっかりと読ませる事ができるだろうな。ただ日常の切り取りと思えば気取らず自然体なこの書き方も悪くないと思います。素敵な詩です(誤読でしたらすいません
1ありがとうございます
1一行目と最終行、読み手へのアプローチの仕方が変化をしていて、その異なりを、ひとつの通じた時間へと優しく編み込んだ作品だと感じました。
1ありがとうございます
1コメントできるほどの知識もないのですが、おもしろく穏やかに読ませていただきました。
1ありがとうございます。うれしいです
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