フワッと孤独な夜はおしゃべりを思う
宇宙の星たちがいつかの夏の日のおはじきになる
チン、チン、カチン
指で弾いて
透けるのはいつかの夢だ
固く小さな硝子の鳴る音と囁く声
天の川の清らかさと
滔々と濁るうたかたの宇宙時間の飛翔よ
洗われて洗われて匂うのは人恋しさと子供に帰る心よ
ああ、あなたが一番幸せだったのはいつでしたか
河の青みに立ち上る子守唄よ
時の繭のなかにお婆さんと抱き合う子供よ
揺らぐ波の記憶の小箱を開けたら
光の虫も蜘蛛の子も水鏡も溢れだす
その問わず語りに炎とし、扱い、扱いかね、
ため息し、叫ぶことを眺め、
千年に一度まばたきする泉を心に抱く
頭上に百億光年の銀河のオーケストラを冠にして
ふと思うことがある
存在はすべて愛の化身ではないか、と
どんな醜い非業を背負っても
生まれたての赤ちゃんの汚れなさのように
抱き取ることができないのは私の小ささのせいで
それもまた責められるものでもなく
赦す、ということが河の青みの立ち上る子守唄となり
命の震えが響き会う交響曲となればいい
チン、チン、カチン
さあ、おはじきだよ
作品データ
コメント数 : 9
P V 数 : 765.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-02-28
コメント日時 2024-03-10
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:765.5
2024/12/04 02時28分58秒現在
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相変わらず上手いですね
0いえいえ、何かしら平凡なのかな。ありがとうございます。
0<存在はすべて愛の化身ではないか、と そうあって欲しいですね。素敵な作品です♪
0ありがとうございます❗
0作品も素晴らしいのですが、 湖湖さんの心の優しさが ことばとことばに溢れている! とても美しいと思いました
0ありがとうございます❗エヘヘ。
0フワッと孤独な夜はおしゃべりを思う。フワッと~この浮きあがるような軽い夜の孤独を考えてみればこういう表現もあるのだな、と感心させられます。何故かといえば、物思いに耽る寂寥に孤独な夜の気圧は重い。薄暗い雲に覆われたように気分は沈みがちになるからです。それとは正反対にフワッとした軽さで夜の孤独を表現されようとしているのは、やはり子供たちのおしゃべり、動作を思い浮かべるからでしょうね。ポエムドファンタジア(造語です笑)特に中六連なんか装飾的に散りばめられて鼻につく、というのも七連の独白対比でちゃんと打ち消しておられるのは構成の魔力でお見事ですね。推敲が窺えます。三連~子供に帰る心よ。このことから話者は懐かしい子供時代をあたまの中で回想し言葉で体現させようとしています。そして何よりもフワッと~この軽さを動きとして捉えたチン、チン、カチン、のおはじき。これが効いていますね。孤独な夜に一人想う。愉しかった頃の思い出。よき参考になりました。
0余りある批評を頂いてありがとうございます。基本的に気が向いたときにスマホでサイトに直に書いています。気持ちよく書くことが好きで呟きのような吐露なんですけど。詩をコミュニケーションのツールに楽しんでいます。作為は乏しく思ったまんまなのですよ。
0>存在はすべて愛の化身ではないか、と かっこe
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