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四季の声
冬の声に体を傾ける そこは空の一息 あるのは空の透けた一時 これぞ独壇場 春の声に耳を預ける そこは蟲の寝息 あるのは蟲の緩んだ顔色 これぞ独擅場 夏の声に指先を触れる そこは波の荒息 あるのは波の叫び声 これぞ独擅場 秋の声に足を踏み入れる そこは鴉の溜息 あるのは鴉の冷めた合唱 これぞ独擅場
四季の声 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 513.5
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2024-02-09
コメント日時 2024-02-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
冬の空であるとか、春の土であるとか、夏の波であるとか、秋の鴉であるとか、 四季の特徴がしっかりとイメージされ、四季折々の特徴に、感じ入ることができました。 ほっとさせる詩だなと思いました。
0日本の四季は素敵だなと思います! それぞれに良い持ち味があって どの季節も好きですが、これからやってくる春が一番好きです!
0四季、または日本の風土に対して、古来では厄災や神だとして受動的な認識だったと思います。今も、地震などの災害にはまだ理不尽さを振りかざされることがありますが… この詩でも、ただ四季の美しさを謳っているのではなく、虫は虫でも「蟲」、波の「荒息」、鴉の「冷めた合唱」、冬の大雪は「空の一息」に過ぎない(と解釈しました)、など、それぞれの四季の強さが表れています。 そんな四季(自然)それぞれに耳を傾ける(=立ち向かう)姿勢を持ちながら、最後は彼らの独壇場になってしまう。 旧来の自然への意識から変わりはしつつも、やはり自然には負けてしまう、魅入ってしまうといった詩。だからといってこの詩は、人と自然の共存がある、とも言っていないように思える。絶妙なバランスの詩だと思いました。
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