路子/みち/こ - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

路子/みち/こ    

寂雨が路を潤す 身がもたないと 命の葉っぱが 揺れながら 落ちようとする 葉っぱには名前が有る 路には名前が無い 有るから無いへの 引っ越しは辛い せめて下からの 風など吹いてもらって 浮遊してみたい などなど願望するが 吹上の風は 婦人のスカート めくりあげて ふふふと笑って去る 路だけうねり続いて 時折穴ぼこがある どうしても雨止まぬ 何となく寂しくて 鼻水上下してる



路子/みち/こ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1046.1
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2024-02-08
コメント日時 2024-03-16
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1046.1
2025/04/12 07時32分31秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

路子/みち/こ コメントセクション

コメント数(6)
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-02-18)

良い詩なのになぜコメントなど評価がないのか…。 第二連の表現、好きです。単純に、名前というのが対象の分節だとすると、木々は各々そこに限界をもって存在していますが、路は無限に世界のどこまでも伸びている。だから、分節できない=名前がない、と解釈しました。 路に落ちると、運が悪いと穴ぼこにも落ちてしまって落ち葉としても認識されない運命もある。鼻水の上下運動が、そんな葉っぱを励ましているようなイメージで面白いですね。 彼らを引っ越しさせるのはこの詩では「雨」ですが、冬の季節が来たらさらに絶望するのかな、とか、その直前の紅葉は彼らの全盛期かな、など、想像も膨らむ詩でした。良い詩でした。

1
長谷川哲士
熊倉ミハイさんへ
(2024-02-21)

ありがとうございます。コメントとても嬉しいです。例え多くの人々に読まれずとも、良い詩と言って頂けますと、本当に励みになります。

0
黒髪
作品へ
(2024-02-21)

語り口が優しくて、意味の生成が自由だと思いました。囚われていない言葉だな、と。 名前という着眼点もいいと思います。路を女性になぞらえ、葉っぱである男性が、落ちて行く ことのできる場所、そういうところはあったんだと、思うことで、僕の人生もまた穏やかな 気持ちで過ごし直せるかな、と思えました。言葉と意識のレベルがかなり高いと思われます。

1
長谷川哲士
黒髪さんへ
(2024-02-22)

黒髪さま、ご丁寧な感想嬉しいです。私は、優しくない人間なので、憧れを詩いました。もう少し気張って、詩、創ります。ありがとうございました。

1
エイクピア
作品へ
(2024-03-10)

弱雨ではなくて寂雨。名前の不思議。鼻水の上下。風は不埒だ。願望の詮無さ。詩に自然に対する信仰、崇拝があると思いました。

0
長谷川哲士
エイクピアさんへ
(2024-03-16)

お返事遅くなりました。お読み下さりありがとうございます。三十年ほど前に、職場にいた、変わった名前の、ろこ、さんを思い出し、書いてみることになりました。何故か意図せず寂しい詩になってしまいました。もう会う事も無いであろう、ろこ、さんへ。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 2