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できそこないの詩
「変わったね」なんて君の口から聴きたくなかった 十代の僕を今の僕は何にも理解してやれないよ だって過去の僕の考えはもう持ち合わせていないもの あの時何を感じていたのか何を伝えようとしたのかなんて今の僕には分かりやしない 君が言うように変わってしまったなら僕はもう僕ではないのだろう 過去の僕も今の僕も未来の僕も同じであって同じでない 朝目が覚めたら、はいリセット 「変わってないね」と言ってくれたら君を嫌いになれただろうか
できそこないの詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 738.4
お気に入り数: 2
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-29
コメント日時 2024-02-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「人の変化」について、そのテーマ通りに、疑問を浮かばせる構成を取っていて巧いと思いました。落とし込むのに少し時間が要りました。 この詩の違和感は最初と最後の一文ですね。「変わったね」とも、「変わってないね」と言っても「僕」は「君」に怪訝な態度を取ってしまう。最初から最後にかけて、この詩の「僕」の考えが変化、まさに「リセット」されているようです。 また、「できそこないの詩」というタイトルも、考えさせられました。完全=不変、不完全=可変という合理的な考えが現代に蔓延っているように私は思えます。この詩のタイトルには出来・不出来に加えて「損ない」という単語も含まれていますが、漢字ではなく平仮名で表現されているのが良いと思いました。一種の抵抗のように捉えられます。「出来損ないの詩」と書くと、どうも堅苦しくて、可変性や柔軟性が消えて、詩の訴えと噛み合わなくなってしまう気がしますからね。 もっと奥深く、このテーマを抉るような力を持っていると思われましたので、次回作を期待します。
1現在に、過去とは違うきらめきがあって、それはそれでまばゆいよって、君は伝えたかったのかもしれませんね。
1君を想う気持ちだけは、変わっていない僕。どんなことを言われても好きが変わらない。 「変わってないね」と言われたとしても、君を嫌いになれなかっただろう、と言外に言っている。 でも、現実には、君の気持ちは、好きとは変わってしまった。つらい別れだけど、これで 最上だったのだと思います。できそこないの詩にして、さようならとおっしゃっているのでしょう。
1素晴らしい詩ですね。 詠ませて頂きましてありがとうございます。
1時間的な隔たり、断絶は難しいですね。難しい以上に不可能を強いる迫力がある、それが歴史ですね。「変わったね」「変わってないね」のフレーズ、セリフ。「君」は人形でなければ、決断を迫られる立場なのでしょう。
0過去の僕も今の僕も未来の僕も同じであって同じでない ほんとにそう思います。
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