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街
タイトルのない 小説を読んでいる 誰もいない街角で 誰もいない街影で ぶつかり合う僕ら 沢山の街路樹を眺め 沢山の風を感じて 一人もいない僕を信じている 街は僕を産み捨てたんだ 街中全てが墓場もよう 街中全てが一つの教会のよう 誰もが泣いている 誰もが笑い声をあげて 今を強く生きようとしている 僕は叫ぶ「弱く生きて良いよ」 風に流された声が 人の思いを逆撫でして 僕を何かが包み込む 記憶の欠片を一つ 深き思考を一つ 詩に練りこんで詠いだした 誰もがタイトルのない 小説を読んでいる 誰もいない記憶の中で 誰もいない世界の中で 鎮魂歌が流れる教会では シスターが詩を流して涙を流している 貴方の世界に静寂はありますか? 貴方の心に志はありますか? 流れない時の 記憶を想い・・・
街 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 589.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-17
コメント日時 2024-01-18
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
小説を読むだけの生。何もイベントが起こらず、自ら書いたりするのではなく、用意された 小説を読むだけ。静かな街角のイメージは美しいと思います。だれもがいない街だけがあり、 人々はどこかで強く強く泣き、笑いたいと思っている。自らの中の強い思い。我慢している人々。 コロナ後の風景かな、と思いました。
0時代の空気感を表現していらっしゃられると感受を致しました。 自分、という存在のなまなましさを抹消したい、 透明でありたい、と願いながらも、表現を手離せない自己矛盾と、ナイーブな心象が佳く伝わって来る様に思えました次第でございます。 然し、存在を致しますのは「教会」であり「シスター」であると仰られる、一種の現実離れした実在観念が、異邦への憬れの様に泛び上がってあらせられます。 そして、なだらかな文体より突如出現致します「志」という辞。此れは、多分、 >僕は叫ぶ「弱く生きて良いよ」 に掛って来られる意志の、秘匿なされた表出形態であると思いました次第でございます。 今、という時代に差し当っては、「弱い」事が一つの反抗、抵抗の表現なのかも知れません。 それも、一つの潮流ではございましょう。尊重を致したく存じ上げます。
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