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白い息
機械音に叩き起こされカーテンを開ければ まだ夜の気配が感じられて 照明だけが誇らしげに輝いていた ふと見上げれば 青と白のグラデーションが空を支配して でっかい照明が東の方に顔を出していた 吐く息は半透明で 一瞬にして空気に溶けていく 粒子は空へ空へと昇り ただその運動を繰り返す 溶け込めない 昇ることのできない たった一人の私を残して 現れては消え 現れては消えて 消えることのできない私を横目に 現れては消える 空は再び暗闇を呼び戻し 白い息はさらに目立って 私はマフラーに顔をうずめた ああ、今日が終わる
白い息 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 397.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-07
コメント日時 2024-01-08
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
え!!これむっちゃきれい………… 日が長くなりましたよね。そうすると、1日のリズムみたいなものを思い出しそうになってくるというか。それはなんでかというと、1日中ずっと夜だった生活に、昼というものが現れて、昼というものが、かつてはあったことを思い出すから!みたいな…… いやなんだろう、うまくいえないけど描写がリアルというか、イメージがきれいだな。ソニーのウォークマンの高いやつって音質めちゃくちゃ良いんですけど、実は別にもっと、性能で言えば上の製品はいっぱいあるけど、ソニーのウォークマンはなんというか空間の広がりみたいなのの表現がすごくふんわり品位があって、音楽がたのしい。なんというか空気感がある作品だ。 徹夜が明けると魔法が解けたように眠くなる、そういうものを感じて、作者のかたの洞察力を感じました。。。。
0目覚まし時計を機械音といったり、太陽をでっかい照明と表したりされるところに、作者の方の遊び心を感じることができました。作中、経過する時間の流れを表現されたいのかと思いましたが、朝が来て、いつの間にか今日の終わり(夜)が来て、という感じに僕は読めてしまったので、そのあたりの唐突さを、連を増やすなどされてもう少し整理されると、時間の流れということに対して、より共感深い作品になったのではないかと思いました。
0>溶け込めない/昇ることのできない/たった一人の私を残してーー消えることのできない私を横目に など感情はこもっています、ただ、ここの部分が言葉少なく埋もれてしまうのです。全体を通して、上手く言葉を鞣ナメしていて、ただの明け暮れるばかりの日々を、巧く熨ノせていると思いましたから。作者が何処を強く置くのか、読ませたいのか、芯のようなものがしっかりとあるといいかなと、ただキレイなだけでは終わらないこの詩における『私』をしっかりと引き立たせる、姿形がすこしでもあるとこの詩の景色のなかに生きることができるのかなと。
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