白銀の穹 - B-REVIEW
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ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

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これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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白銀の穹    

山村 舞台は 自重を厭い 彼女が己を飲み干す刻に 竪琴 溶け込む 銀箔が 境域を跨ぎ 気形を包む 還俗の予言 皓月 濡らし 死と入り混じる病躯を捩る 侘しい孤独 盈盈として 白皙を象る 双生の肢体 素手を翳す 薄絹の天涯に 指輪に滴る 露華の留連 診療所 纏う 蔦の奸佞に 幽閉する その至らぬ婚姻 禁忌の胎動 官能天蓋 閨で貪る 郷愁の 展開を 怨情は玲瓏と自涜を吐いて 投げ出した脚 数多の脅息 沈吟する 時の蝶番の名を 輪郭の溶融 縫い目から 流れ出る虚妄 繰り返される 白鳥の縊死 破れ去る羽毛 無垢 咬み殺す 痙攣任せに 波頭の識閾を 踏み抜いて 果実もなく 戴冠もなく 髪振り乱す 宝玉の肌理 龍骨が眠る 天漢の湖畔に 水紋は広がる 歩行に合わせて 深淵へ赴く 蛟龍の視姦の 縫い繕われた 胡桃の双眸 薄遊か?生きているのか? 愁殺 嘆く 否決の破瓜よ 虚しい知性よ 隷属よ去れ 告別を待つ 死すべき片割れ 融解する夢 双烟は遠渉へと 悠悠と 棚引く鳥居の摩滅 鎹は外れ 水底に残った 白銀の死を 靡かせている


白銀の穹 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 727.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-12-22
コメント日時 2023-12-26
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:727.0
2025/04/12 03時31分08秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白銀の穹 コメントセクション

コメント数(2)
エイクピア
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(2023-12-24)

独特の用語が波打っているように、擬古調であるかのように、踊っているかのように感じられました。白鳥が縊死すると言うのは何かイコンの様な印象を持ちました。山村舞台と言うと、ふと谷川雁の山村何とかを思い出します。行動隊だったか。還俗の予言とは僧籍のものが世俗に復帰すること、詩とは関係ないのかもしれませんが、足利義昭や護良親王などを思い出しました。

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淡原鳳珠
淡原鳳珠
エイクピアさんへ
(2023-12-26)

コメントありがとうございます。 舞台は山村(シャンソン)つまり詩で、白鳥(シーニュ)の縊死は記号(シーニュ)の宙吊り状態です。そして還俗の予言はこの詩もまた失敗したという事の証です。この通り…

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