現実と妄想のエスキース - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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現実と妄想のエスキース    

件名:匿名権限者が実名権限者を破損する問題についてのプログラムの修正、解答   Ⅰ,健全なシステム環境の構築概論 「わたしは、わたしを構成するすべての元素の管理者である」 「わたしは、わたしの管理者であり、末梢である全てを憎む」 「わたしは、生存プログラムに遵って、『わたし』を切断する」 「見よ、地には野の花、諸々の鳥獣が発生し、君はその管理者である」 「私は見た、私を見るもの、私を見ないもの、全てのものを」 「僕が透明になってしまっても」 「見よ、私は『僕』を管理下に置き、プログラムに遵って接続する」 「見よ、地には『僕』が殖え、満ち溢れた」 「見よ、実に『僕』は『羊』の様に従順となった」 「私はここで、野には『狼』を放とう」 「『狼』は『羊』の肉を貪り喰らうだろう」   Ⅱ,ダイヤのAの精神分析、リンゴを切れないこどもたち 質問1,あなたがここにいる理由は 質問2,あなたは無宗教ですか、それとも信仰者ですか 質問3,「ブドウ」と「バラ」のどちらがあなたにふさわしいですか 質問4,あなたが目指すものは 質問5,あなたは個性的ですか、平均的ですか 質問6,精神病院に収監されたことは 質問7,最後に。「あなた」は「あなた」ですか   Ⅲ,そしてここに、狂人と精神科医のいたちごっこが始まる 「精神病なんだよ、きみは」 「先生は狂っていらっしゃるのでしょう、だって医師免許証さえも持ってはいらっしゃらないのに」 「しかし、きみの性向は精神分裂病そのものだ、隔離しなければ」 「公序良俗を乱す、と」 「しかし私達の秩序に侵入し、破壊をなされたのは先生の方では」 「ここでは、あなたが狂人なのですよ、先生」 「あなたのおっしゃる権力機構、社会秩序、超法規的暴力組織――つまりは警視庁のことですがね――  それらが存在する根拠は、実に曖昧。さこそ妄想の様なものなのではないでしょうか」 「、」   Ⅳ,狂人と狂人の格闘、殺害そして―― 「血にまみれたがよくやった。問題は全て解決した」 「戦争は終結した、飢餓は克服された、人の仔が死ぬ事はもはやないだろう」 「私達は全ての博愛を共有し、永遠に亙って世界平和は継続するだろう」 「このプログラムに『わたし』は不必要だ」 「『わたし』はノイズに過ぎない」 「遵って、このプログラムより『わたし』を削除する」 ごらん、わたしたちは何と均質且つ美しいことであろう!


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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 432.0
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-12-10
コメント日時 2023-12-10
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:432.0
2025/04/12 03時30分47秒現在
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