(……そうして偽物の場所は朽ちていくのでした)
わかんねぇ、言ってることもやってることも
書かれていることもわかるわけ、ないだろ?
伝わらないことで死にますか? 君たちの言葉は
寂しいときにはマッシラー博物館を裸足で歩いた
く、ぎ、ら、れ、て、い、く、日、常、は、そ、う、だ
意図しないことで地図を描いてあげよう
道案内を頼まれたから、ヌーの群れに突っ込んだ
点と点、勝手に繋いでくれる、僕は善意のひと
らしい、ぎこちない笑みさへ、いいように
とってくれる、博物館の名前を調べても意味はない
それからこれを読んでる人たち、すべて
馬鹿だな教えるわけないでしょう?
勝手に接続してくださいよ、ネットなんだから
ヌーをみたい、無性にヌーの群れをみたい
肉眼で、肉眼て日常で使わないよね?
言ってみただけ。そう、肉まんはよく食べる
大体がそうですよね、こことそこ。
なんとなく、ここからそこまで、線引きをした
なんてなく、ヌーとマッシラー博物館、肉まん
区切られていく日常は嘘だ、それはそうか?
考えたこともない、林檎の皮の匂いを嗅いで
それがながくながく繋がっていくことを望む
望んでいたのは裸足で歩いても安心な場所だ
あの少年は御伽噺を物語をとても愛していたのでした
点と点を繋いだ星座、点心のように甘いものが好きで
勝手に想像して、楽しみ、彼はやがて背中を刺される
あー、あっ、とこれだけ喋ると喉が痛いな、そう、
フィクション。フィクションですよ、実在する人物・団体とは一切関係ありません、だから、最初からやり直し、想像せよ、僕は嘘つきだからね。くるくるまわっていちからはじめ。
冒頭の1行目は末尾の行の続き。 日常を区切ってゆく言葉は夢幻あるいは虚構。 それがグルグルとエンドレスで回り続ける。 そんな印象を受けました。
0言葉は風の如し、という台詞を思いだしましたね。しかし、我々の日常というものは虚構もレイヤーとして重ねられて虚々実々としてあるものだから、そんなものと言えばそんなもの。
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