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あの嫌な湿気を噛み切るのはいつも5時半頃、俺の枕元を這い回る名前を持たない虫で、いつからか曇った空が2次元に見えてしまっていた。 今日もあのポマードの革靴が 俺を決められた進路へ運んでいき、 責任なんてあったもんじゃない。 そうだ、おやつの時間は 毎日少しずつ早くずれていっている。 さようなら、が沢山聞こえてくる時 俺はもうコンクリートの樹海で 殺されてしまっているのだろう。 また明日、そんな風に昨日は沈んでいく。 東京、東京、東京、
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作品データ
P V 数 : 634.2
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-22
コメント日時 2023-11-02
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
地方から東京へ出てきた方なのでしょうか。 東京での無味乾燥な日々の様子がうまく描かれていると思います。 特に「いつからか曇った空が2次元に見えてしまっていた。 」というところと、「コンクリートの樹海」というところが、平板な日常や、方向感覚を失わせるような街の有り様をよく表していると感じました。
0「あの嫌な湿気」と言われても、まず「あの」が分からない。「あのポマード」と言われても然り。明確に読者との断絶を宣言しつつ、けれど読み進めていくと、どこか懐かしい「東京」の描写に出会うことができる 最終行の「東京」の繰り返しが、読者の内にある「東京」のイメージを喚起させる事を企んでいる ただ、その仕組みが意外と早く露呈してしまう気がします 書いたご自身は、ご自身の感興をお書きになったのかも知れませんが、「あの」以上の断絶を読者は手にしてこの作品を読んでしまうな、という懸念がありますね かく言う僕も、いまいち作品に書かれた感情や描写に加担できず、少しメタな視点で(つめたい観察で)読んでしまいました >空が2次元に見えてしまっていた この表現はとても面白かったです。2次元に見える事がどういった働きをもたらしたのか、なぜ2次元に見えたのか、2次元に見えて2次元に生きる感覚とはどういったものなのか。たとえばそういったものに、もう一歩踏み込む表現があったら、印象は変わったのかもしれないと、そんな風に思いました
0ありがとうございます。
0ちょっとせっかちでした、ありがとうございます。
0こんばんは。 私は、その東京からのリターン組なのですけれど、今思い返して 東京とは一つの地獄界であった、私にとって。そうして勤労は菩薩行であった、ということですね。 東京、東京、東京、とリフレインがつづくのですけれど どうにも、ビルディングの並んだ無機質な空間としての、東京が立ち上がってきます。 テキスト・ボリュームもあまりなくて、その、エモーショナルということでも それは微々たるポエジーなのですけれど、秀作であると思いました。
0私は東京で生まれ東京で育ったのに、いつまでも東京に慣れないのですよ。 ありがとうございます。
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