恵方 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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恵方    

清い汁が降っている すみやかに声を 歩いていると隆起するポリリズムがあり 道が私になる 路傍の葉脈を踏みつけながら少しづつ 定刻に遅れ ふと さわやかな風速を見送る 未生の光景が 立ち現れるより先に 眼底に予告され 身体が遠い 珪藻の 古びることのない定性のように ただならぬ生よ きみの一度きりの飛翔は 中空に気化して 今 私の足許に集まってきているよ 外れに着く 錆びた時針が 無機質に夕を打刻する 私は私に区画されて 身体が近い 密やかな紙幅を抱えている



恵方 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 1151.1
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-09-26
コメント日時 2023-10-13
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
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閲覧指数:1151.1
2025/04/12 13時05分13秒現在
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    作品に書かれた推薦文

恵方 コメントセクション

コメント数(7)
A・O・I
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(2023-09-26)

うまいっすね( 'ч' )ムシャムシャ 夏の啓示は文字列の見た目言葉意味に呑まれる感じですが、こっちは言葉意味を広く追う感じでしょうか。いや、でもこちらの方がしっかり現せてるかなと。まあ私はこちらの方が好きですね。自分 詩について無知なんでろくなこと言えなくてほんとすいません。ただ好みでした。

0
いすき
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(2023-09-28)

清い汁が降っている すみやかに声を ↑やばすぎる。。。「すみやかに声を」日本語にはこういうものが存在するということ、、、これなんて言うのか知らないのですが、むかしビーレビでジャーゴン?というか、若者言葉?みたいなものについてコメントされてる方を見かけた記憶があり、なんというのか、あの瞬間にだけ成立する言葉というのは、その瞬間へのメタファーを持っているような。すみません、ありがとうございます。

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田中恭平 new
田中恭平 new
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(2023-09-29)

いいですね。 リリシズムというもの、抒情性というもの、また身体性への把握 それは非常にオーソドックスなのですけれど、ネット詩に於いては異質に響く というのはあると思います。 王道ですね。 その正統性といったものに価値を担保しつつ、屹立した作品になっている。

0
田中宏輔
田中宏輔
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(2023-09-30)

道が私になる。いいですね。

0
1.5A
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(2023-10-01)

細かく分解して、詩の構造をうかがい知ることはできませんでしたが、最中は、日本語の詩の鮮やかさに触れられている、という感覚がありました。きっと、僕の頭のなかで詩の完全犯罪が行われたのだと思います。なんて、読んだ者が皆、生きていることを忘れられる、そんな美しさが詩中をふらめいていました。

1
狂詩人
狂詩人
1.5Aさんへ
(2023-10-13)

「詩の完全犯罪」とは、なんとすばらしい表現でありましょう。このコメントが得られたというだけで、私のもろもろの詩など、すぐに蒸発して消えてなくなってしまってものいなあ!

1
狂詩人
狂詩人
狂詩人さんへ
(2023-10-13)

ものいなあ!→もいいなあ! ね。

1

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投稿作品数: 2