もう一度だけ世界を開こうか
一年に一度だけ咲く花のように
週末のイオンに集まる人たち
アイスクリームをねだる子どもみたいに
お願いをしよう
樹齢百年をこえる巨木くらいに
胸のなかで
ずっと
育ちつづけている
想いがほら
出口を求めてうれしそうに
橋を渡るよ
昨日とよく似た今日でも
まったく別の世界だって
左手が触れて
わかるから
どれだけ強く腕で押しても
壁が少しも
動かなかったとしても
「本当」に届く想いが
一人でも
鳴らせれば
誰かの耳に届いて
その誰かが
鳴らす音が
また誰かに届いて
「本当」の音が
世界に鳴り響くから
週末のイオンに集まる人たちに
少し
笑顔がにじむから
アイスクリームをなめる子どもみたいな
だからもう一度
世界を開こう
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1205.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-17
コメント日時 2023-09-22
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:1205.2
2024/11/21 19時49分20秒現在
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こんにちは。 前作の続編のような詩ですね。 古い世界が終わって、いよいよ新しい世界が開いてゆく。 その希望をストレートに表しています。 週末のイオンに集まる人々の譬喩は実生活から来たものでしょうか。親しみやすい感じがします。また、樹齢百年をこえる巨木の喩えもイメージしやすくていいと思います。 「昨日とよく似た今日でも まったく別の世界だって」 新しい世界は目で見てわかるものではなく、感じ取るものというイメージでしょうか。 その次の、ひとりひとりが鳴らす音のリレーが、やがては世界に広がって鳴り響くというのも、新たな世界への希望を上手く表しています。 何だか読んでいる方が気恥ずかしくなってくるほどストレートですが、そこがまた逆に潔くていいですね。 これは考えすぎかもしれませんが、投稿されたタイミングから、この詩にはこのサイトがこの先、いい方向へ向かって行ってほしいという願いも込められているような、そんな気もしました。
0優しい理想が優しい言葉で描かれていて、とても気持ちを慰められました。 心の綺麗な人の声が響きます。 だから、本当をもらいました。 世界を開けというメッセージが、伝わってきました。
0m.tasakiさん、ありがとうございます。 願っていますよ。 ビーレビだけに限らず、世界がよくなってほしいと。 なかなかそうはならないですけどね。 希望を書くということは、希望を胸に生きるということでもあると思って。 ただ、今の世の中でそういう生き方は難しい。 それでも、それでもそれでもと明るい方に向かうのが、自分がしたいことなのかなと思います。 m.tasakiさんも、このサイトで嫌な思いをされたんじゃないかなと思います。 それでも地道に活動し続けるのは、そう簡単にできることではないと思います。
0黒髪さん、ありがとうございます。 この作品が少しでも黒髪さんの心を鳴らせたなら幸いです。 なので、次は黒髪さんの番です。 どんどん鳴らしていきましょうね。
1何にもない町にイオンが建った、ってはなし、ネットでよく読んだんですね。 じっさい、郊外に住んでいるとイオンしかなくて・・・。ありがたいことです。 しかし、イオンに行くとなると、それは胸が高まるものです。 その個人的な経験則によるものですけれど、その気分の高まりを巧みに表現されています。
0田中恭平さん、ありがとうございます。 牧草地に降る雨は、南のイオンにつづいていて、法螺話とおでんをレトルトパウチする、神学的挑戦はエベレストの頂上──希望峰──を経由して池袋駅で立つボディビルダーの服の下の張りつめた筋肉さえ、落日の幻に干渉をして、珊瑚礁が暖かな海を少しまろやかにする、京都、経済的誤謬が正されないまま今日もイオンモールに人は集まる、ゲーム的祝祭に司祭は、実況動画を配信中、重いね、マカロンがしぼんでしまうよ。 返詩をもって返信とさせていただきます。
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