ぐちゃぐちゃ - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

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ぐちゃぐちゃ    

あのねあのねあのねねえあのね虫の定義って知ってる?ああそうじゃなくて足が六本あって頭と腹と尾があってとかそうじゃないの違うの殻の中のどろどろの液体の中の本当みたいな一人一人のイメージみたいな本質みたいなことを聞いてるのだから違うんだってそんな目で見ないでよ眼はちゃんと二つついているし頭だって正常だよなんなら中見てみる?ちゃんと脳ミソが入ってるし血も流れてる半生のワンタンみたいな脳下垂体だって詰まってるよあ、そうそう虫の定義の話だよそうなの分かったすごいでしょうんあのね虫はね宇宙なの信じてないでしょでも本当だよあのね虫はね一つで生きてるの孤独なの孤独は宇宙だから宇宙は虫なのだ知らなかったでしょ人はね宇宙に行きたくて行きたくてたまらないから頑張ってるけどね人はいつまでも宇宙に行けないのだって人は吐いたって死んだって孤独になれないから宇宙には行けないの変だよねずっと頑張ってるのにね虫はたった一匹で宇宙に行けるのすごいねねねねねねねねねねねねね あれなんの話してたっけ じゃあねばいばい 僕は宇宙に行くよ



ぐちゃぐちゃ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1013.3
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-09-14
コメント日時 2023-09-16
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:1013.3
2025/04/12 13時34分11秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ぐちゃぐちゃ コメントセクション

コメント数(6)
橙色
橙色
作品へ
(2023-09-14)

畳みかけるような文章に一目でうおっ、となり、読んでみると虫の定義から広がって、グロテスクながらとても鮮やかなイメージが展開されている作品でした。半生のワンタンみたいな脳みそ、とかの絶妙に滑稽で気持ち悪い表現が巧みで、首の後ろの方の毛がゾワゾワするような読み味がありますね。虫=孤独=宇宙という論法が特に興味深くて、「なるほど!」と思わせるものがあると同時に遠い遠い宇宙を一人で征く一匹の虫に想いを馳せたりしました。最後に作者は虫になってしまったのか……的な締めも好きです。

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m.tasaki
作品へ
(2023-09-14)

こんにちは。 タイトル通り「ぐちゃぐちゃ」ですね、いい意味で。 改行せずに、ずっと続けてダラダラと書かれているところが面白いです。そこそこ読みづらいですけど。 虫の定義が興味深いです。 虫は孤独であり、孤独は宇宙である、従って虫は宇宙である。 三段論法ですね。 その論法の二段目、「孤独は宇宙」というのがとても興味深いのです。 上手く言葉では表現しきれないのですが、孤独をどこまでも突き詰めると、その果てには宇宙が現れる。そして人はどんなに頑張っても宇宙には行けない。なぜなら人は、虫ほどには孤独を突き詰められないから。そんな感じに受け取りました。 末尾の 「じゃあねばいばい  僕は宇宙に行くよ」 というところは、作者が虫のような孤独を求めていることを暗示しているかのようです。 面白い詩です。

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石原誠
石原誠
橙色さんへ
(2023-09-15)

コメントありがとうございます。 詩について興味深いと言っていただけて嬉しいです。 >最後に作者は虫になってしまったのか……的な締めも好きです。 書いている時は意識していませんでしたが、改めて読み返すと確かに虫になったから宇宙に飛び立てるとも考えられますね。 新たな解釈をありがとうございました。

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石原誠
石原誠
m.tasaki さんへ
(2023-09-15)

コメントありがとうございます。 面白い詩だと言っていただけて嬉しいです。 また孤独は宇宙ということにこだわりがあったので興味深いと言っていただけて光栄です。 ありがとうございました。

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エイクピア
作品へ
(2023-09-15)

ふと、アゲハ蝶が蛹から成虫になる、その過程を思いました。一旦どろどろに溶解して、と言う説明がいまいちよくわからなかったのです。それはまさに宇宙なのかもしれません。どうして再びまともな六本足を持った昆虫になれるのか。幼虫時代は昆虫ではないのかもしれませんが。「宇宙」ですねまさに。内部も宇宙であれば外部も宇宙。「僕」が行く宇宙はキラキラしているのかもしれません。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-09-16)

こんばんは。 今、非常に心象がバッドな状態─それはささくれだっているのだけれど やっぱり健やかな、透明であるような心境の朝とかよく読めなかったんですよ。 そうして、今僕は休職中で、現代人的な生活からは今アウトしているわけですけれど そういう現代人的な生活っていうのは、やっぱりちょっと皆 ささくれだっていると思うわけですよ。 だから、私の健やかっていうのがおかしくて 今読んでいる、この少しバッドな心象で読んでいるときが正しいと思うのですね。 そうしたら、この作品は良かった。 やっぱり話者のおかしなテンション、虫のイメージ、それから話者のふってわいたような 万能感、それら異物として構成されつつ じっさい、現代そういう異物に溢れているのではないか。 そういったものは、まあ、シャットアウトしようとすればできると想うのですよ。 出くわしたとしても、スルーして対処するとか。 しかしこう眼前にガツンと提出されて、その凄みに何かリアルじゃないですけれど 思うところありました。

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投稿作品数: 2