どうだったかな、嬉しいとか、喜びとか忘れてしまった
胸の傷の痛みはずっと隠している
戦うために生まれた、それだけが生きる術だった
想いをそのまま口にするのは怖い
失望されるのはもっと怖い
いつだって心は悲鳴をあげていた
本当のことは何もかも隠して、いつも笑顔の仮面を被っている
誰も本当の僕を知らない
嬉しいとか喜びとか、そんなのもうわからないよ
胸の傷は拡がっていくばかり、もう縫いきれない
優しさは上べだけ、みんなの夢を預かるだなんて
正直なところ僕には荷が重い
今にも潰れそうだ
僕の幸せって何だろう
誰かを笑顔にするために身を粉にし続けた
僕はいつだって立派でなくてはならない
期待外れなことは言えない、出来ない
もういやだ、本当は今すぐ逃げたい
忘れかけた夢は胸に仕舞って
溢れそうな涙も誰にも見せてはいけない
なぜボロボロなまま僕は飛ぶのか?
どこまでも自分を偽ったままで
本当は怖かった
みんなが僕を勘違いしている
愛と勇気は友だちとも限らないし、時に僕を縛る
本当は優しくなんかないよ、けっこう惰性でやってる
守ってあげられる自信なんて本当は全然ないよ
時が過ぎたらみんなは僕を忘れるだろう
光る星の輝きはどんな色だったのだろう
僕の笑顔、ちゃんと笑って見えるのかな
そうだね、僕だけに与えられた役割だから、やれるところまでやるよ
生きることの喜びはこれから探せばいい
例え誰が相手であろうと立ち止まらずに
今日もみんなの夢を背中に預かっている
作品データ
コメント数 : 12
P V 数 : 1205.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-04
コメント日時 2023-09-08
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時01分01秒現在
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こんにちは。 文章を書く能力はとても高いと感じました。 ただ、前作もそうだったのですが、内容が既に多くの方に書かれたようなものなので、やはり山本さんならではの工夫のようなものがあったほうがいいと思います。 一番最初に投稿された「空言」はひねりが効いていて面白かったので、次作に期待しています。
0年を経る毎に自分らしく楽に生きられるはずです。若いなあ、と感じました。自意識過剰は無駄です。かわいいけどね!
0怖いという描写が、はっきりとされていて、共感できました。この詩では、ヒーローであった自分自身の弱さに自覚がされていますね。僕は、いろんな人に、この人はどんな人かということを考えがちで、詩人のヒーローも探してしまいます。それはよくないことだとわかってはいますが。ヒーローを続けてきた人の気持ちがわかります。孤独なヒーローは、どこに行くべきか。また強さを取り戻せるはずだと思いました。一度できたこと、またもと通りに。背負ったものが、なくなるまで。世にヒーローは多いのですから、その中でこそ社会も動かされていきます。何人かの、文学的守護神を、どんな詩人も持っているでしょう。
0こんにちは。コメントありがとうございます。 ですよねー。既出のネタかもな、とは思いました。私ならではのものを探しに、しばらくパトロールして来ます! 今月もう一枠あるので、頑張ってみます。
0コメントありがとうございます。 この「僕」は力入りすぎてるかもしれないですね。今は時間ごとに曜日ごとにヒーローは沢山存在していますから、たまには休んで遊んでもいいような。 いつか湖湖さんに「かっこいい」と思ってもらわねばなりませんな!
1コメントありがとうございます。 共感して頂き、嬉しいです! 当たり前のように毎度戦ってる人たちだって、本当は怖いんじゃないかと思うんですよね。自分だったら命懸けのバトルなんて膝ガクガクして、逃げたいのに走りはスローモーションになって、涙やら鼻水やら垂らして失禁して、戦うどころかその場にへたり込んで逃げそびれてしまいそうです。戦える人はかっこいい。 誰をも黙られせるような圧倒的な詩人のヒーローが降臨して平定してくれないかなー、なんて少し思ったりもします。そのヒーローもまた孤独かもしれませんが。
1僕はウルトラマンとか仮面ライダーでした。たぶん年代によって、ヒーローと呼ばれる像は少しずつ違っていて、でもこの詩は大よそどの年代にも当てはまるようにヒーロー像が描き出されていると感じたのは、その内面にフォーカスされているからで、しかし詩中に書かれた共感性と相まって、暗に自分もヒーロなんだと思わせてくれる手法だと思いました。山本さんが書かれるのであれば、怪獣の子供目線の物語を、密かに期待してしまいます。
1コメントありがとうございます。 ウルトラマンも仮面ライダーも普段は人間の暮らしをして。時には「なぜ自分なんだ」って思ったりもするのではないかと想像します。 戦いの規模やら物理的か精神的なところが等の違いはあっても、みんなどこかでヒーローしている場面がきっとある!といいな、なんて。 怪獣の子供目線、面白そうですね。書いてみたいです。
0ヒーローに仮託して自分の心情を吐露しているのか? 自分に仮託してヒーローの心情を吐露しているのか?きっとどっちでもあるのでしょう。 その、天才もそうですけれど、ヒーローって孤独ですよね。 人生相談みたいな感じで嫌なコメントになるのですけれど やっぱり、アクティブに対する、パッシブだったり 陽に対する、陰だったり、まずは何気この人といると気を使わなくていい って人と話し合えるといいですよね。語り合うというか。 ヒーローって語り合っていないような気がするイメージ。
0コメントありがとうございます。 ヒーローになったつもりで書いてみました。そしたらまあ、本当のヒーローはどうだかは私の知るところではないのですが、マイヒーローは弱虫で傷だらけでした。こんなに怖がりで、よく頑張っているなと思います。 ですよね、孤独は辛いです。何でも話せる相手はありがたいです。 ヒーローが全て一人で背負ってしまい、そのままダークヒーローにならないことを祈ります。
1「空言」「ゆりか」に続きこの作品を読んで、山本やまさんは、暗部に触れてしまった人間を書こうとしているのかもしれない、と思いました。 「空言」では子どもが、「ゆりか」では僕のなかに同居する若い女の子が、今回の作品では、僕が救っているものが、光のような役割をはたし、暗いところを作っているように感じます。 山本やまさんは、その都度主題を書ききることに成功している方だと思うので、次は作品をどのように書き、どのように魅せるか、そこに力を入れてみると、山本やまさんの作品がいっそう輝くのではと思うのです。 ((カラスヤサトシさんのいんへるのをご存知ですか?この世の地獄を描いた短編漫画を集めたものなのですが、山本やまさんの作品に漂う空気に通じるところがあり、おすすめです!))
0コメントありがとうございます。 > 暗部に触れてしまった人間を書こうとしているのかもしれない そうかもしれないです。またあやめさんに無意識だったところを教えていただきました。人間の見られたくないところ、美しくないところに無性に惹かれます。 主題を書ききることに成功しているだなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます……! なんだかやる気出てきました。頑張ります。 いんへるの、初めて知りました!絵柄から漂う雰囲気、好きそうな予感です。タイトルロゴの曲がり具合も良いですね。おすすめしていただき、ありがとうございます!Kindleにあったので、買います!
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