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光(如月、黒髪、つつみによる合作)
ホログラムのカケラを寄せ集めて布を被せた偽物の太陽 誰かが望んだ光を、誰かが望んだ色を 永遠に模倣し続けるハディート 内なる光が欠けているように思えたので作ってみた 雨上がりの日で、神が微笑んでいるような気がした 十二時半だった、学校で大量の光を身に受けたんだ 噓の約束を、引っ搔き傷から零れる光が覆う 日に焼けた、赤茶色の髪が揺れて ぐるりと回り続ける、シャッターの音 親愛なる三千世界への讃美歌を歌う 光は車輪の翼を伸ばして舞い上がり ただ突き刺すような線で大地を均す 失われた愛に公平な目を注げば自分が分かる 嘘のことを考え続けていたら舌が裏返ってしまった 救う者を区別してはならぬと光の者が言うので 少し傾ければ差し込む光が 鏡の中で戸惑っている 人の言葉などに、何の希望も見出さない者達へ もっと傾ければ届く声を 叫べない者達 またフィルムの巻き戻し 絶望の影を焼いて希望の光に縋るような そこまでして救われたい? 現実と想像とが明暗を成して 世界を崩すよりはと皮肉な罠を考え 自分の責任を思った時答えは自ずと現れるだろう 思い込みの一欠片が、心に影を落とす さりげない言葉に、救いを求めていたけど 夕焼け空に響くアラベスク やさしい答えへと導く 焼かれてしまうほど、手を伸ばしたら なぜだか、優しさの右隣ではとても甘い香りがした ひとりぼっちで立ち止まっていたら、影ごと消えてしまった 赤い、赤い空が見える。僕は負けてしまったようだ きっとこれも、誰かが望んだことなんだろう なぜ偽りと吐き捨てた光だけが 嘘まみれの僕に優しくするの 足裏のアスファルト。体中に響く大地の音 手に残るもの、何も見えなかった 絶望の影を焼いてまで縋る、光など
光(如月、黒髪、つつみによる合作) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 671.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-06-21
コメント日時 2023-06-21
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
複数人による合作にしては文体にまとまりがあるかなという初読の感想です。また合作によくありがちな、魅せることだけが意図されたハリボテな感じもある程度、抑制されてるような印象。いや、逆にハリボテになることを怖れずに、語句の意味性を気にすることなく、オープンな気持ちで合作をするというその過程を楽しまれ、その楽しまれた過程をそのまま公開されているところに、好感を持つのかもしれません。
1こんにちは。 これは所謂連詩(コラボレイティブ・ポエム)というものでしょうか。 実は私もそれを考えていました。 私の場合は、先ずは私が最初の4行ほどを投稿して、他の方にその続きを同じく4行ほどコメント欄に書いていただくことをお願いし、ある程度の長さになったら再投稿しようと思っていました。 ですからこの詩を見て正直なところ先ず、「先を越された!」と思ってしまいました。 ですが私が考えていた最初の4行は、この詩ほど美しくなかったので、先を越されてよかったのかもしれません。 この詩ではそれぞれの連の言葉の美しさはさることながら、光にまつわる感性や表現の微妙な違いが観られて面白いです。 ビーレビ杯を競い合う詩作もいいですが、共同して造る詩もいいですね。
1あまり肩肘張らず各々好きなように書けたので、それが文全体の余裕のあるまとまりを生んだのかもしれません。 あと、個人的な話になるんですけど、最初合作は三浦さんに相談したんですよね。最近忙しそうだったので誘えはしなかったんですけど、三浦さんの助言のおかげでうまくいったと思います。ありがとうございました。
1その試みも面白そうですね。私も参加したいです。 私が思うに、自分含めて三人とも、言葉の美しさにこだわりがある人たちなので、それがいい相乗効果を生みました。また、この三人だからこそお互いの感性を殺さずに楽しく書けたのだと思います。
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