ティアドロップ・メモリー - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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ティアドロップ・メモリー    

地球に迫り来る隕石を、 飛び蹴りで爆破するためだけに作られた私。 生まれた時から右足に埋め込まれたリーサル・ウェポン。 ブランコから着地した時、誤爆して地球は一回終わる。 前世が残留するようになった世界で、 王将の換気扇の生まれ変わりの君は、 顔面に油で汚れた換気扇のプロペラつけて生まれてきた。 ずっと回転し続けているから、 自分がどんな顔なのかも知らないみたい。 私は前世がサイボーグだった頃の名残りで、 体から少しだけエンジン音がする。 博士が私に入れ忘れた、人を愛するという感情を、 初めて教えてくれた君。 IQ180の私は、 ある日IQが1秒ごとに下がっていく病にかかって、 180秒後、君に伝える『すき』の2文字に、 私の全ての想いを込める。 君が死んだ時、私が流した涙のしずくは、地球と同じ大きさ。 南極で、号泣した瞬間に凍り付いて、 地球の横にできた、氷漬けのもう一つの地球。 前世の頃から右足に埋め込まれた、 リーサル・ウェポンが付属した、飛び蹴りで破壊する。 あの世に行く寸前の君に、「来世生まれ変わるもの決めてくれ」って言われて、『二酸化炭素』って答えた瞬間、 君が混ざった吐息が、口の中から出て来る。


ティアドロップ・メモリー ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 755.1
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-06-02
コメント日時 2023-06-09
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:755.1
2025/04/12 11時10分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ティアドロップ・メモリー コメントセクション

コメント数(4)
トビラ
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(2023-06-02)

こんばんは。 発想がおもしろいですね。 内容はすごく現実離れしているんですけど、読んでいて違和感がなく、感情に触れてきました。 散文で物語調の文章でもちゃんと詩になっていて、経歴も読ませていただいて思うのですが、書かれてきた方なんだと思いました。 個人的にはここが好きですね。 >ブランコから着地した時、誤爆して地球は一回終わる。 三回くらい誤爆してもいいかもしれないって思ってしまいました。

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吸収
吸収
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(2023-06-03)

詩の定義は様々あるだろうけど 過去にも書きましたが この方の作品は詩なのだろうかと考えてしまう 連との繋がりがプロットとしては繋がっているのは判るのだけど 俺の感覚的に詩的な繋がりを拒絶してしまうと言うか、連ごとに別日に書いた様な感覚、連続で書かれたと言えば首を捻ってしまう。 俺の感覚の問題かも知れないけど それと既視感がハンパ無い 最後の連は上手いと思ったが 正直そこだけで作品を書いた方が良いのではとも感じたな どうしても感覚的に拒絶してしまう感想になってごめんなさい 海軍 少将

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田中宏輔
田中宏輔
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(2023-06-04)

アルジャーノンを思い出しました。

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こひもともひこ
こひもともひこ
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(2023-06-09)

涙の記憶で、その涙は地球と同じ大きさということでしょうか。うーん…地球の全体積を考えた時、表面上にある海水はたいした量ではなくなる。ちなみに、地球上にある水の98%は海水で、残りの2%が飲み水として使える水だそうです。

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